
Luby Sparksとチェキさんぽ。Natsuki&Erikaが下北沢のライブハウスや古着屋を巡る
ゲストを迎え、チェキとともに“ゆかりの街”を歩く「チェキさんぽ」。第35弾目となる今回は、海外アーティストとの共演も多く、アートワークのも独自の美学をもつバンドLuby Sparksからベース&ボーカルのNatsukiさんとボーカルのErikaさんが登場です。Natsukiさんが幼少期を過ごし、いま再びバンド活動や日常で過ごすことの多い“下北沢”の古着屋やライブハウスをNatsukiさんは「“チェキ”instax mini 90(以降、mini 90)、Erikaさんは「“チェキスクエア” instax SQUARE SQ20 ブラック(以降、SQ20)を片手に気ままにシャッターを切っていきます。
Luby Sparksのチェキさんぽ
Natsuki「自分の初めてのカメラがチェキだったんです。子どもにはデジカメは高すぎて、チェキを買ってもらって。だからそれ以来のチェキですね。今日も好きなものを気ままに撮ってみたんですが、子どもの頃同様、インスピレーションを探せるなと思いました。」
Erika「モデル以外に服屋でも働いているので、コーデを撮ったりチェキはよく使いますね。SQ20は届いてからパートカラーやモノクロなど、機能を確認して練習してきました!」
古着屋・MUD
Natsuki「僕が働いている古着屋さんなんです。オーナーとは働く前に、音楽の話で盛り上がって仲良くなりました。音楽で共通項が見つかると信用が築けますね。」
Natsuki「オーナーはいつもいいTシャツを着てるんですよ。今日もMelvinsのいいTシャツを着てたので撮りました。このフレーミングは顔を撮るのもいいけど、この人だからこその着方だしサイズ感、フォルムがおしゃれだなと。僕、その人の一部分、後ろ姿や髪の刈り上げたところとか、特徴を撮った写真が好きで。」
Erika「Tシャツを撮りたかったというより、アートワークにポイントを当てて撮りたかったので、周りは黒く落としました。」
古着屋・JARMUSCH
Natusiki「下北沢のいいところはお店とお店の距離が近いところ。このJARMUSCHのオーナーは僕らがThe Vaccinesオープニングアクトをやった時に知り合って。音楽もファッションも大好きで、年齢は一回りぐらい違いますがセンスでつながれるんです。」
Erika「これはNatsukiくんのサングラスが印象的すぎて、お店にあったお揃いのサングラスをかけて撮ってみました(笑)。鏡なので光ったりするのを何回も確認した上でプリントできるのが、SQ20はいいですね。」
Natsuki「観光客みたいでいいね(笑)。」
Natsuki「床がかわいいので自分の足を撮りました。オーナーさんこだわりのチェッカー柄。このサイズがないから業者に切ってもらったとか、すごい(笑)。床と足みたいな写真、好きなんです。女の子の革靴と靴下とスカートの足元とか、そういうアートワーク、よくありますよね」
Natsuki「映画で、タグがついたままの品を身につけて写真を撮るシーンが好きなので、その雰囲気で。」
Natsuki「(Erikaさんは)絵になるから撮っちゃいますね。『これしてみて、あれしてみて』って指示したくなる。なんでモデルなのか撮影してわかりました(笑)。」
Natsuki「前回(「(I’m)Lost in Sadness」)のアートワークはステッカーを意識したんですけど、チェキのこのフィルムの枠のあるデザインにしたくて。そのイメージで怪しいパティ・スミスのTシャツと『ミステリー・トレイン』のレコードジャケットを1枚に収めました。」
Erika「タトゥーも一つのアートワークとして好きでよく見ていて。あとはその人の特徴の一つですよね。あえて周りを完全に暗くしてタトゥーが目立つように撮りました。」
Natsuki「一度、下北沢から離れて渋谷や原宿あたりに行ってましたけど、今年になって『MUD』で働き始めてから、やっぱ下北いいなと思って。以前より圧倒的に人が増えてますけど、どんどん新しくなっていく下北沢が好きですね。」
チェキでアーティスティックな撮影
Natsuki「二重露光を使ってみました。ちょうど後ろを車が通ったとき、かわいいなと思って撮って、髪をかきあげた瞬間と重ねてみました。」
Erika「これはSQ20じゃないとできないコラージュ機能ですね。分割だから表情もあえて変えてもらったりして。色味はカラーフィルターを付けて、光を明るめにして飛ばすぐらいにしてみました。カメラの中で操作できるので、おもちゃみたいにずっと触っていたくなる。」
ライブハウス・下北沢THREE
Natsuki「下北沢THREEはバンドを始めてからめちゃめちゃお世話になってて。ドラムセットがキラキラでいいんですよね。僕はエディ・スリマンが好きなんですけど、こういうキラキラのドラムが暗いところにある感じが似ていて、この場所にはそういうイメージがあります。バンドの写真もよく撮っていますね。」
Erika「ライブのライティングの感じをフィルムでどう撮ろうかな?と思ったときに二重露光でやってみたいなと思ったんです。使えそうな光を探して、この赤いライトを使い、しかもNatsukiくんの表情も、ちょっとライブでの演奏中っぽい感じもして気に入ってます。」
Natsuki「さっき外で撮って二重露光を習得した上で(笑)、撮ったら成功しました。こういう感じになるだろうなって想像して動いてもらったらうまくいきましたね。」
Erika「フィルムが正方形のフォーマットなので、四角いガラスブロック越しに撮ったら面白いだろうなと思って。ルー・リードっぽいけどかわいさもあるので気に入ってます。こういうの、ほんとにCDやLPのジャケットに使えそう。」
音楽やアートワークのセンスを信用してつながる
Erika「私たち、好きでライブでよく“写ルンです”を使ってるんですけど、動きを確認できるという点で、SQ20は使える写真を選んでプリントできるのがいいですね。動画から切り出しもできるのはすごい。」
Natsuki「フィルムの質感が好きなので、バンドのオフショットはmini 90で撮ってinstagramにあげたりしたい。僕らの撮った写真を見て、音楽を聴いてもらって、アートワークも見てもらえれば、なんとなくのつながりや、僕らの趣味もわかってもらえると思います。今日、周ってきたお店の人たちとも、音楽やアートワークのセンスでつながれたので、そうしたセンスを信用しているというか。去年のEPではダークな感じが表現できて、海外のミュージシャン、コクトー・ツインズのギターの人とかとつながれたんです。今は新曲をレコーディングしていて、もうちょっとしたらリリース予定なんですが、アルバムやEPで音や世界観を棲み分けることで、幅を広げていきたいですね。」
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Text by Yuka Ishizumi
Photo by Kohichi Ogasahara