
3人のフォトグラファーが語る、フィルムの魅力とプリントで残すこと #1
チェキの魅力といえば、撮影した光景をその場でプリントできること。ふだん何気なく目にしているフィルム写真の魅力はどこにあるのでしょうか?今回は、日常的にフィルカメラを使用しているフォトグラファーの石田真澄さん、長田果純さん、小林光大さんへそれぞれチェキを使っていただき、フィルムカメラ・チェキカメラで撮る/プリントする/フィルムに残すことについて話を聞きました。
Interview:石田真澄さん
忘れたくないという大切な瞬間や光を残したい
──いつ、どんなきっかけで写真を撮るようになりましたか?
中学生になるときに携帯電話を買ってもらったことがきっかけに写真を撮るようになりました。それまではカメラを携帯することはなかなか無かったけれど、いつでも撮ることができるようになった時に写真を撮る楽しさを知りました。
──今回はどんなテーマで撮影をしましたか? なぜそのテーマを選んだか理由も教えてください。
時間をとって撮りに行くのではなく、常に持ち歩いて街を歩いているときや撮影中など生活の中で撮影しました。
──今回撮影した作品のなかでお気に入りの1枚はどれですか? また撮影時のエピソードなどがあれば教えてください。
タクシーの中で撮った造花の写真。乗り物の中で見ることができる、窓を通して入ってくる太陽の光が大好きで、電車内や車内で写真を撮ることが普段から多いです。この時は、たまたま乗ったタクシーの窓際に造花が飾ってあり光を受けて輝いていたのがきれいで撮影しました。
── “撮る”という行為にはどんな意味がありますか? 写真で何を残したい(あるいは表現したい)と思っていますか?
忘れたくないという瞬間を残せる、行為だと思います。忘れたくないという大切な瞬間や光を残したいと思います。
──フィルムの魅力、また、プリントして残すことの価値は何ですか?
フィルムカメラを使いだした時現像してデータで1ヶ月前の記憶を見て、「こんなのが撮れていたんだ!」という驚きはなく、全て覚えている瞬間を再確認するような感覚に近かったです。忘れたくないという瞬間を再確認することがとても安心して気持ちいいなと感じることができるのが私にとってのフィルムの魅力です。
──今回、「“チェキスクエア” instax SQUARE SQ6(以降、SQ6)」を使ってみた感想はいかがでしたか?
今まで使っていたチェキより、軽く持ち歩きに便利だなと感じました。正方形なのも新鮮で、楽しく撮影できました。
PROFILE
石田真澄

1998年生まれ。2017年5月自身初の個展「GINGER ALE」を開催。2018年2月、初作品集「light years -光年-」をTISSUE PAPERSより刊行。雑誌や広告などで活動。
今回使用したチェキ
“チェキスクエア” instax SQUARE SQ 6

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