3人のフォトグラファーが語るフィルムの魅力とプリントをして残すこと #2
チェキの魅力といえば、撮影した光景をその場でプリントできること。ふだん何気なく目にしているフィルム写真の魅力はどこにあるのでしょうか?今回は、日常的にフィルカメラを使用しているフォトグラファーの柴崎まどかさん、なかむらしんたろうさん、みてぃふぉさんへそれぞれチェキを使っていただき、撮る/プリントする/フィルムに残すことについて話を聞きました。
Interview:柴崎まどかさん
いつか見返したときにその写真は特別になっている
──いつ、どんなきっかけで写真を撮るようになりましたか?
高校生の時、お父さんにクリスマスプレゼントに一眼レフをねだって買ってもらってからです。周りの友達が持ってるのがうらやましくて。
──今回はどんなテーマで撮影をしましたか? なぜそのテーマを選んだか理由も教えてください。
最近友人に赤ちゃんが生まれて、生まれる前から大きくなっていくお腹の記録を写真に残していました。生まれた翌日に会いに行ったら、まるで宇宙人というか、人間じゃない他の哺乳類みたいで、不思議な気持ちになりました。そして果てしなくかわいかった。その数週間後に再び会いにいくと、驚くほど人間に近づいていた。このままではあっという間に大きくなってしまう、今撮らなくては、と思いました。
──今回撮影した作品のなかでお気に入りの1枚はどれですか? また撮影時のエピソードなどがあれば教えてください。
モノクロのフィルムで撮った写真。なんだかエコー写真のようで気に入っています。この子が大きくなったら、あなたがママのお腹の中で豆粒くらい小さい時から写真を撮っていたんだよ、と言いたい。
── “撮る”という行為にはどんな意味がありますか? 写真で何を残したい(あるいは表現したい)と思っていますか?
月並みですけど、人生は今しかない瞬間の連続なので、日常的にたくさん残しておきたいです。なんのとりとめない瞬間だとしても、いつか見返したときにその写真は特別になっていると思います。
──フィルムの魅力、また、プリントして残すことの価値は何ですか?
残しておきたい一瞬を手に触れられるということ。そこにあるということ。
──今回、「“チェキ” instax mini 90 ネオクラシック」を使ってみた感想はいかがでしたか?
昔使っていたチェキよりも軽くて、機能も増えていて驚きました。マクロ機能があったので寄りの写真も楽しかったです。
PROFILE
柴崎まどか
1990年生まれ、埼玉県出身、東京都在住。 6 フリーランスフォトグラファーとして雑誌、広告、カタログ、アーティスト写真など幅広く活動。 服飾専門学校を卒業後、某大手アパレルメーカーのアートディレクション部署にてファッション広告のデ ィレクション、デザイン業務を経験。その経験を活かし、現在デザイナーとしても案件を請け負う。
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