マンホール×チェキで楽しむ!レジェンドマンホーラーたちに訊くマンホールコレクションのススメ
全国各地の“ご当地マンホール蓋”を訪ね歩き、自治体が発行しているカードや現地で撮影した写真をコレクションする「マンホールコレクター」の方々の存在をご存知ですか? 個性豊かなマンホールの蓋を通じてその土地ならではの魅力や歴史にも触れられる新しい散歩の楽しみ方として、近年じわじわとその人気が高まってきています。
今回は「レジェンドマンホーラー」と呼ばれるマンホールコレクターの、駅からマンホールさん、森本庄治さん、傭兵鉄子さんと、全国のマンホールを巡りながらバンライフを送るJAPAN UNDERGROUNDのお2人にマンホール蓋の魅力についてインタビュー。記事後半ではチェキプリントで制作するマンホールアルバムのDIY方法もご紹介します!
全国に広がる「マンホール」ブームって?
【マンホール×チェキで楽しむ!✨】
ご当地マンホールをチェキで撮影!📸
撮影したチェキプリントは、マンホールカードと一緒にコレクションするのがおすすめ!
マンホールカードは全国で配布しているのでチェックしてみてください↓https://t.co/Yy36LnSf4i#チェキ#マンホール#マンホールカード pic.twitter.com/O64YXEPxGr— FUJIFILM チェキ (@fujifilmjp_ck) July 21, 2021
各地に点在する多種多様なマンホール蓋を愛する「マンホールコレクター」たち。「マンホーラー」「蓋女」とも呼ばれ、マンホール愛を語る数千人規模のサミット開催や多数の専門書籍が発行されるなど、愛好家たちの輪は広がり続けています。
お目当てのマンホールを探し求めて出掛けたり、デザインに込められたその地域の魅力を深掘りしたりと、楽しみ方はさまざま。そして、マンホーラーを語るうえで欠かせないのが、2016年4月に配布がスタートした“マンホールカード”。全国の自治体とGKP(下水道広報プラットホーム)が共同で発行するこのカードは、原則特定の場所に行くことでしか入手できないシロモノ。コレクター心をくすぐるとともにマンホーラー同士のコミュニケーションツールとして深く親しまれています。
レジェンドマンホーラーたちが語るマンホールの魅力とコレクションの醍醐味
そんなマンホールカードコレクションとあわせてぜひオススメしたいのが、「マンホールチェキ」!今回は“レジェンドマンホーラー”3名とマンホールデザインのアパレルブランド『JAPAN UNDERGROUND』のお2人にインタビュー。「instax SHARE SP-3」(以下SP-3)でプリントしていただいたチェキプリントとともにお気に入りのマンホール蓋やマンホール巡りの魅力を紹介していただきました!
駅からマンホールさん(@EkikaraManhole)
1、簡単な自己紹介をお願いします。
かれこれ15年ほど前、つくば市で足元に宇宙船と謎の惑星の絵柄のマンホールを見つけて以来、マンホールの蓋にハマっています。
2、これまでに収集した、または訪れたマンホールの数を教えてください。
10万を超えたあたりから数えておりません。でも、撮った写真を見ると、不思議とその時のことを思い出せます。
3、マンホールの写真を撮影してコレクションする魅力と、その写真を活用した楽しみ方を教えてください。
撮影してコレクションすること自体楽しいのですが、分類してなにか新しい発見をしたり、珍しそうな蓋の写真をSNSに投稿して反響があったりすると、より一層楽しさが増します。
4、お気に入りのマンホール3つとその理由、マンホールの所在地を教えてください。
①雪化粧したマンホール蓋、その時限りの表情が忘れられません。秋田県仙北市の角館武家屋敷通りで撮影しました。
▲Photo by 駅からマンホールさん
②小説「金色夜叉」の名場面を象った貫一・お宮の像の近くに、同じ場面をデザインした蓋がありました。静岡県熱海市で撮影しました。
▲Photo by 駅からマンホールさん
③一緒に探索をした仲間たちと撮影した、とてもよい思い出です。東京大学本郷キャンパスで撮影しました。
▲Photo by 駅からマンホールさん
5、今回チェキプリントしてみた感想を教えてください。
一緒に探索した仲間とその場でサインしあうなど、新しい楽しみ方も開拓できそうです。画面で見るのとは違って、手に取ったり並べたりなど、楽しみ方が広がりそうだと感じました。
森本庄治さん(@morimo_t)
1、簡単な自己紹介をお願いします。
マンホールにハマったのは2007年頃。以来、位置情報付きのマンホールが閲覧できる『マンホールマップ』の企画やマンホールサミットへの登壇、ブログメディア『みちくさ学会』に寄稿するなど、写真を撮り歩く以外にもいろんなことを企画してマンホールを楽しんでいます。
2、これまでに収集した、または訪れたマンホールの数を教えてください。
正確な数はわかりませんが、650GB、8万ファイルのデータがあります。同じデザインの蓋でも、個体の違いやアングルなどで1種類を100枚前後は撮影しています。
3、マンホールの写真を撮影してコレクションする魅力と、その写真を活用した楽しみ方を教えてください。
マンホール蓋は持ち帰れないものですが、写真に撮ることで手元に残しておけるという点が魅力だと思います。数年後に同じ場所を訪れて、蓋の状態や周辺の景色など経年変化を見比べられるのも面白いところです。
4、お気に入りのマンホール3つとその理由、マンホールの所在地を教えてください。
選ぶのに困りますが、まずは①福井市の蓋。希望の象徴である「フェニックス(不死鳥)」が福井の街を見守っているようなデザインがお気に入りです。
▲Photo by森本庄治さん
②釜石市の蓋。釜石・大槌地域に伝わる伝統芸能「虎舞」のダイナミックな動きを想起させる絵柄です。
▲Photo by 森本庄治さん
③大船渡市の蓋。3.11の被害を大きく受けたこの街で奇跡的に現状のまま残っていたマンホールです。長年ここで生活する人々とともにあり続けたこのマンホールの歴史に想いを馳せます。
▲Photo by 森本庄治さん
5、今回チェキプリントしてみた感想を教えてください。
普段は一眼レフで撮影していますが、鮮明なデジタル画像をチェキプリントすると味のある仕上がりになるところが気に入っています。思わずたくさんプリントして、飾りたくなりますね。マンホーラー仲間にプレゼントしても喜ばれそうです。
傭兵 鉄子さん(@tetsuko_ef81)
1、簡単な自己紹介をお願いします。
学生時代に『自分の街をプロデュースする』という課題でマンホールの蓋に出会ったことをキッカケに、現在はSNSでマンホールと金属・腐食金属愛好家として活動しています。2011年から開催されている『マンホールナイト』というイベントの運営に携わっており、2015年からは東京都下水道局が発行している広報紙でコラムを連載させていただいています。
2、これまでに収集した、または訪れたマンホールの数を教えてください。
私は、気に入った場所を定点観測して楽しむタイプ。なので、訪れた数はそれほど多くはありません。環境による変化や人が通ることで生まれた蓋表面の摩耗など、人の営みを刻みつけているところにマンホールの魅力を感じています。
3、マンホールの写真を撮影してコレクションする魅力と、その写真を活用した楽しみ方を教えてください。
撮影することで記録として手元に残せるのが魅力だと思います。マンホーラーには研究肌な方も多く、デザインだけでなくインフラや歴史を掘り下げることを楽しむ方もいらっしゃって、SNSに写真を投稿することでそうした方々と出会ったこともマンホール蓋により深くハマるキッカケになりました。
4、お気に入りのマンホール3つとその理由、マンホールの所在地を教えてください。
①JR神田万世橋ビルの敷地内にある、戦前に電話ケーブルが入れられていたマンホールの蓋。過去と今との繋がりに思いを馳せられる一番のお気に入りです。
▲Photo by傭兵 鉄子さん
②マンホールに注目するキッカケになった千葉県市川市の蓋。設置場所によって色がついているものとそうでないものがあります。
▲Photo by傭兵 鉄子さん
③富山県氷見市のブリが描かれたマンホール蓋。たくさんある魚モチーフの中でも特に目につく、ブリが食べたくなっちゃうような不思議なデザインが魅力です。
▲Photo by傭兵 鉄子さん
5、今回チェキプリントしてみた感想を教えてください。
スマホで撮った画像を転送してプリントできることにすごく驚きました。チェキフィルムのフレームのカラーによって印象の変化も楽しめますし、自分が撮った蓋の写真をマンホールカードと一緒にコレクションできるのはすごく素敵だと思います。
JAPAN UNDERGROUND タクミさん(@takumidennie)カザネさん(@kazaaaaaaane)
1、簡単な自己紹介をお願いします。
これまで留学や旅で世界40カ国以上をまわったのですが、海外とは異なる日本独自のマンホールの特徴に目が止まったことがキッカケ。日本中の『この街に生まれてよかった』と感じられるようなマンホールの魅力を広めるためにカザネとアパレルを始め、YouTubeやSNSで発信しています。(タクミさん)/私はタクミに連れられてマンホール巡りをするうちにハマっていきました。旅のキッカケや道しるべになる、新しい遊びのスタイルだと感じています(カザネさん)
▲:Photo by JAPAN UNDERGROUND online shop
2、これまでに収集した、または訪れたマンホールの数を教えてください。
現地を訪れたのは400枚ほど。現在バントラックに乗ってマンホールを巡り、自治体にアパレルの許可申請をいただく旅の様子をYouTubeで配信しているのですが、北海道を一周し、青森、岩手、宮城を周ってきました。マンホールを基準に旅をすることで、その土地土地の素晴らしさを広めるキッカケにつながればと思っています。(タクミさん)
▲Photo by JAPAN UNDERGROUNDさん
3、マンホールの写真を撮影してコレクションする魅力と、その写真を活用した楽しみ方を教えてください。
最初はSNSにあげる目的もあり写真を撮ったりコレクションとしてマンホールカードを集めたりしていたのですが、写真を撮ったあとにマンホールに描かれている絵柄からその背景を調べたり、現地の方とのコミュニケーションのキッカケになったり。現地に行った記録と証がどんどん増えていくところにも面白さを感じています。(カザネさん)
4、お気に入りのマンホール3つとその理由、マンホールの所在地を教えてください。
現地を巡った中でも気に入ったものだけをTシャツのデザインにしています。
①北海道の札幌市で出会った一枚。札幌市は『カムバックサーモン運動』という取り組みをしていることもあり、マンホールにも鮭が描かれています。
▲Photo by JAPAN UNDERGROUNDさん
②宮城県東松島市にあるブルーインパルスを描いた蓋。東松島市に基地があるということもマンホールを機に知りました。
▲Photo by JAPAN UNDERGROUNDさん
③青森県青森市のねぶた祭が描かれた『これぞ!』なマンホール蓋。歩行者や車が滑りにくくなければいけないという前提とデザイン性の高さを両立しているところもマンホール蓋の素晴らしいところだと思います。
▲Photo by JAPAN UNDERGROUNDさん
5、今回チェキプリントしてみた感想を教えてください。
もともとinstax mini Linkを使っていたのですが、スクエアフォーマットだとInstagram投稿するときもちょうど良くハマりますし、丸いマンホールとのバランスがすごくいいなと感じました(カザネさん)/マンホールチェキは、例えるなら自分だけの入場記念チケットのような感覚。プリントすることで記憶がカタチとして残るし、見返すと旅のルートや印象深いことが蘇るような気がします(タクミさん)
マンホールチェキを使ってオリジナルのコレクションアルバム作りにチェレンジ!
マンホールチェキは、撮影した日付や場所などの情報と一緒にアルバムにまとめれば自分だけのマンホールコレクションに!今回はチェキ専用アルバム「チェキアルバム40」を使用したアルバムDIY方法をご紹介します。お気に入りのチェキプリントを並べれば、見た目も楽しく、撮影日の思い出を振り返ることができますよ♪
用意するもの
・チェキ
・色画用紙
・折り紙
・マスキングテープなどのグッズ
・はさみ
・カラーペン
作り方
★手順1 スマホで撮影したお気に入りのマンホールの画像をSP-3に転送してチェキプリントを制作
★手順2 チェキと同じサイズにカットした画用紙に撮影場所と日付を書き込む
★手順3 マスキングテープやシールを使って自由にデコレーション
★完成!
その土地の歴史や文化が詰め込まれたご当地マンホール蓋。普段なにげなく歩いている場所や見慣れた風景の中にも素敵な一枚が隠れているかもしれませんよ♪今回ご紹介したスマホプリンターのSP-3以外にも、チェキには簡単な操作できれいな写真を撮影できる機種が多数ラインナップされています。ぜひ気に入ったチェキと一緒にマンホーラーの世界に踏み込んでみてください。外歩きがもっと楽しくなりますよ!
photo by Kohichi Ogasahara
text by 野中ミサキ(NaNo.works)
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