今回の大きな目的、スリ族の撮影をチェキでも行いました。「世界一ファッショナブル」と言われている彼ら。装飾では草花を使うのがスタンダードです。（Kibish，Ethiopia）

撮影をはじめようとしたときに集まってきたスリ族。モデルになるとお金がもらえるので、われ先にと集まって、この場所から動かないんです。（Kibish，Ethiopia）

頭に装飾の花を一番多く盛っていて、上から見ると顔が見えないくらいリーゼント風になっていた子。首にはめているリースも彼女の手作り。（Kibish，Ethiopia）

撮影中にたそがれている彼女の姿が恰好良かったので、思わず撮影。（Kibish，Ethiopia）

草花をちぎり体にベタっと貼ったボディペイントがお洒落。他にも、ペットボトルの蓋をスタンプにしたり、スリ族はそばにあるものを使って試行錯誤しておしゃれをしています。（Kibish，Ethiopia）

撮影されることを求める人が多いなか、側に佇んでいる控えめな子を撮影したくなります。（Kibish，Ethiopia）

撮影後記 by ヨシダナギ

「“チェキ” instax mini 90」は軽くて持ち運びに便利だったことと、バッテリーが長持ちしたことが印象的でした。アフリカの多くの地域では、バッテリーを充電するのに相当な時間を要します。ましてや少数民族の住むエリアでは、電源が存在しません。とても単純なことかもしれませんが、秘境や僻地での厳しい環境下では、とても重要なこととなります。

また少数民族である彼らは、生まれた時から自分の写真を持っていないことが普通であり、撮影はされるけど見るすべがありません。現場でチェキを見せることによって、「こう映っているのか」という相互理解が生まれました。言葉の通じない環境下でも、撮影してすぐに出てくるチェキで撮影することで、写真というコミュニケーションツールとしての存在の大きさを感じることができましたね。最後にチェキ本体を渡してみてたら、ご機嫌にポーズを決めてくれました。

「World Cheki Snap」では、今後も世界の街に出向いて、景色だけでなく、世界中の人々を撮影していきますので、お楽しみに！

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Photographer’s Profile

ヨシダナギ（nagi yoshida）

1986年生まれのフォトグラファー。アフリカ人への強烈な憧れを幼少期から抱き「 大きくなったら自分もアフリカ人のような姿になれる 」と信じて生きるが、自分が日本人だという現実を両親から突き付けられ、10歳の時に大きく挫折する。独学で写真を学び、2009年より単身でアフリカに渡り、憧れの彼らの写真を撮りはじめる。アフリカの裸族とともに裸になったことや、その奔放な生き方や写真が評価され、さまざまなメディアで紹介される。

2014年にはインド北部の有名なナガ・サドゥ”Shiva Raj Giri”に弟子入りし、 ヨガ（苦行）により涅槃の境地に辿り着こうとするサドゥの生き方を学び、 ともに生活を送ったことで師匠のヨガで鍛えた強靭なチンチンに乗せてもらえるまでになる。が、最後に$10,000を請求され、支払えなかったことを理由に破門される。今でも彼のことは尊敬している。

現在はフォトグラファーとしてアフリカや途上国の秘境や僻地で写真を撮りながら、“アフリカ人の美しさ”や”アフリカの面白さ”を伝えるべく、講演会やコラム寄稿などの活動を積極的に行っている。

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今回使用したチェキ

“チェキ” instax mini 90 ネオクラシック

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location：Ethiopia
photo ＆ comment by Nagi Yoshida
text ＆ edit by Mako Masaya，Yuka Yamane