
フォトグラファー・片渕ゆりがinstax mini Evo™と旅する東京。心と被写体の距離を近づけるエフェクトの魔法
世界を旅しながら撮影した写真や、旅にまつわる文章を発信している片渕ゆりさんが、「instax mini Evo™(以下、mini Evo)」で撮影したら? mini Evoは、レンズエフェクトとフィルムエフェクトの組み合わせで100通りの写真表現が楽しめるハイブリッドインスタントカメラです。
片渕さんが普段旅のお供に選んでいるのは、富⼠フイルムの人気ミラーレスデジタルカメラ「Xシリーズ」。そんなデジタルカメラ派の片渕さんにmini Evoで撮影を楽しむコツや、写真をカタチにする魅力について伺いました。
100通りの組み合わせは“心”も載せる。
mini Evoと旅する、東京エフェクト図鑑
「今年のゴールデンウィークは、ずっとmini Evoをバッグに入れて持ち歩いていました。都内のいろいろな場所にお出かけしたのですが、ささっと取り出して撮影できるのが楽しかったです」
まずはそんな片渕さんが撮影したチェキプリント™をご紹介。昭和記念公園、東京駅付近、原宿のハンバーガーショップなど、場所に合わせてガラッと雰囲気を変えた撮影に挑戦してくれました。
「昭和記念公園は、ネモフィラやポピーなどがたくさん咲いていました。ドリーミーな雰囲気にしたかったので『ソフトフォーカス』のレンズエフェクトを使用して、少しぼかしてみました。
東京駅周辺では、昔からある建物を活かしたレトロな撮影に挑戦しました。レンズエフェクト『光漏れ』や、フィルムエフェクト『ビネット』を使用しています。なんだかヨーロッパの街のような雰囲気も出ましたし、昼間でも締まったチェキプリント™ができるのがおもしろかったです。
原宿のハンバーガー屋さんでは、いつもの私の写真とは結構違った雰囲気の撮影ができたと思います。ポップでかわいらしいお店の内装や食べ物を活かして、リアルな色味ではなく、大胆にエフェクトを加えてみました。フィルムエフェクト『ブルー』や『イエロー』を使うとかんたんに、こんな仕上がりになります」
たくさんのエフェクトを試して撮影したという片渕さん。なかでもお気に入りはフィルムエフェクト『イエロー』とのことです。
「私が好きなフランス映画のような色味が演出できるフィルムエフェクトが特に気に入りました。ポップかつレトロな色味で、目に映ったままというよりは自分の感情や被写体への印象がチェキプリント™にも現れるような感覚がします」
さらに、意外な仕上がりに驚きと嬉しさを覚えたと語るのが『ブルー』や『モノクロ』『セピア』のフィルムエフェクトです。
「『ブルー』のフィルムエフェクトは、赤と青が特徴的な被写体を撮る時におすすめしたいですね。自分でレタッチする時にはあまりやらないような、思いもよらない写りになるので楽しいです。
『モノクロ』や『セピア』は石を使った建築物を撮る時にぜひ使ってみてほしいです。普段は建物が歪まないように正確に撮ろうと考えてしまうのですが、今回はせっかくのフィルムエフェクトを楽しむ方に全振りして、いかにレトロな印象を引き出すかに注力してみました。渋くてかっこいい写真がすぐに撮れるのでおすすめですよ」
少しの手間で思い出はもっと深くなる。
デジタルとアナログが融合したmini Evoの楽しさ
普段は「Xシリーズ」を使った撮影が多い片渕さん。撮影したデータをプリントにすることは少ないと言います。mini Evoはスマートフォンや他のカメラで撮影したデータもプリントできるのが特徴の一つ。片渕さんがこれまでの旅で撮ったデータも、mini Evoでプリントしてもらいました。
「普段は、旅の様子をまとめて冊子にしたり、家族にお裾分けしたりといった限定的な用途でしかプリントをしないんですよね。でも、今回mini Evoで気軽にプリントしてみたら新鮮で。特別なお出かけではなくても、プリントにすることで思い出深い出来事になって、撮った画像への愛着が増しました」
「香港に行った時に撮影したものをプリントしてみました。きれいに出力されますね! mini Evoはこんなに進化しているのかと驚きました。しかも、mini Evoでチェキプリント™にすることで、より柔らかい色合いになり、懐かしい雰囲気が高まって、香港のような色の豊かな街とぴったりです」
最近は、旅以外にカメラを持ち歩くことは少なくなったという片渕さんですが、mini Evoとの出合いによって改めてカメラを持ち歩く楽しみを思い出したとも語ります。
「常にカメラを持ち歩きたい気持ちはありますが、やっぱりある程度重さや大きさのあるカメラを毎日持ち歩くわけにはいかず……。けれど、mini Evoはコンパクトなのでいつもバッグに入れて持ち歩けたんですよね」
毎日持ち歩くものとしてはデザイン性や操作性も気になるところです。mini Evoでの撮影は初挑戦だった片渕さんのお気に入りポイントは?
「すてきだなと思ったポイントがたくさんあるのですが、特に良かったのがプリントレバーです。アナログなカメラで撮影する時のような感覚で使えて、この遊び心、大好きだなと思いました。手動でレンズダイヤルをまわしてレンズエフェクトを変えられるところもそうですね。こんなに小さいのに、しっかりカメラを触っている感があるのが嬉しくて。その一方で、プリントする時の画面はデジタルな表現がされていて、デジタルとアナログの融合に感動しました」
片渕さんにとって、写真を撮る喜びは撮影の過程にもあると言います。mini Evoはそういった撮影の過程も含めてじっくりと楽しめるインスタントカメラだと片渕さんは教えてくれました。
「スマホのようにワンタップで撮影できるとかんたんだけれど、思い入れも少なくなってしまうような気がします。生成AIでも画像が作れる今の時代、撮影のおもしろさは、リアルな場所でああしようかなこうしようかなと悩みながら撮る体験そのものにあると思います。mini Evoのようにちょっとした手間があるだけで、撮影の時間がぐんと楽しく大切な思い出になるんじゃないかなと思います」
最後に、今後、片渕さんがmini Evoで撮影してみたいものについて聞いてみました。
「ぜひ海外旅行に持っていきたいですね。海やかき氷など夏っぽい被写体がmini Evoによく合いそうだと思うので、これからの季節に持ち歩くのが楽しみです。
それに、海外旅行に富士フイルムのカメラを持っていくと、よく話しかけられるんですよ。mini Evoもクラシカルな見た目で目を引くので、同じようなコミュニケーションが生まれそうだなと期待しています」
mini EvoとWIDE Evo、2つのEvoの魅力
多彩な表現ができるのに、コンパクトで気軽に持ち運べるmini Evoはちょっとしたお出かけにも、海外旅行にもぴったりの1台。片渕さんのように被写体に合わせて、さまざまなエフェクトを組み合わせて楽しんでみてください。
また、Evoシリーズには新たに「instax WIDE Evo™」も登場しています。mini Evoと同じくエフェクトによる100通りの表現に加え、レンズエフェクトの強弱を変えられる「度合い調整」機能の搭載やスマホプリンターとしての役割も果たすなど、こだわりの詰まったワイドフォーマットのハイブリッドカメラです。大きなフィルムでじっくりと撮影したい方には、WIDE Evoもおすすめ。気になる方は、Evoシリーズ特設サイトをぜひチェックして。
※ instax、チェキ、チェキプリント、instax mini Evo、instax WIDE Evoは、富士フイルム株式会社の登録商標または商標です。
※ チェキプリント™はイメージです。
photo by 高見 知香
text by 白鳥 菜都
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