雨のパレードとチェキさんぽ。大阪のレコードショップからなんばHatchをおさんぽ
チェキとともに“ゆかりの街”を歩く連載シリーズ「チェキさんぽ」。第22弾となる今回は、大阪のラジオ局FM802で毎週金曜深夜3時〜5時に放送している番組 『Groove-U』とのコラボレーションで、初の大阪編を敢行。記念すべきゲストは、ボーダレスで幅広い音楽性をもつバンド・雨のパレードの福永浩平さんと大澤実音穂さん。
“COLORS”と名付けられた、『色』が大きな鍵となるワンマンツアーの大阪公演は、自身史上最大規模の「なんばHatch」で行われます。そんな「なんばHatch」を目指し、若者に人気のフォトジェニックな街・堀江をチェキとともにおさんぽ。スタート地点は、国内外にファンの多いレコードショップ・FLAKE RECORDSです。
チェキを触るのはひさしぶり
福永浩平「小さいころから写真を撮るのは好きで、祖父のフィルムカメラを貸してもらって撮ったり、小学生のころには正方形の写真を撮れるインスタントカメラも持っていました。チェキを触るのはひさしぶりでしたが、こんなに使いやすくなっていたのか!と驚きました。ふだん写真を加工するときは、遠くは真っ黒になるくらいコントラストを強くするんですが、こうして撮った写真を並べても黒が多いですね。しっくりきます。」
大沢実音穂「撮った写真がすぐ出てくるので、改めてチェキはいいですね。実は友達にもらったチェキを持っているので、フィルムを替えてまた使いたいなと思いました。」
雨のパレード 福永浩平・大澤実音穂のチェキさんぽ
堀江・FLAKE RECORDS
福永浩平「今日初めて行ったFLAKE RECORDSでレコード見つけて、思わずラッキー!と声を上げてしまったKindnessの『Otherness』。CDを持っていたんですけど、最近引っ越したときにCDを持って行ったつもりが、ケースのなかにCDが入っていなかったんです。ちなみに、Kindnessは一時期僕のインスタグラムをフォローしてくれていました。」
福永浩平「これはGarden City Movementというイスラエルのバンドの 『Apollinia』です。いいなと思った音楽は日々グループメールでバンドメンバーに共有しているんですが、Garden City Movementはメンバーみんながハマっています。」
大澤実音穂「わたしも同じGarden City Movementを撮りました。」
大澤実音穂「サニーデイサービスの曽我部恵一さんとわたしは、同じ配信番組のMCをやらせていただいているので、これを見つけて、曽我部さんだ!と思って撮りました。知り合いのミュージシャンのレコードがたくさん置いてありましたね。yahyelの新しい作品も。」
大澤実音穂「これは、FLAKE RECORDSで試聴してみて、めっちゃいい!と思ったレコードです。生ドラムと打ち込みのドラムがいい感じに混ざり合っていて、聞くと勉強になりそう。まだぜんぜん知らないので、家に帰ったらチェックしようと思って撮りました。」
大澤実音穂「Bon Iverの『22, A Million』は一昨年の年末に出たアルバムで、うちのボーカル(福永浩平)が“これ、やばい!”と教えてくれたんです。実験的な音作りをするひとですね。」
大澤実音穂「ボーカルがレコードを買っているところです。仕事中にお買い物をしてますね(笑)。 彼がレコードを買う姿は、意外とよく見ます。」
福永浩平「撮ったレコードをレジへ持って行って、全部で4枚ほど買いました。これはFLAKE RECORDSの袋です。」
レコードは、手元に置いておく『作品感』に魅力がある
大澤実音穂「雨のパレードも、今年のレコードストアデイに初めてレコードをリリースするんですが、FLAKE RECORDSにも置いてもらえるそうです。」
福永浩平「A面が最新アルバムの表題曲“Reason Of Black Color”で、B面には“Dive”をMONJOE(yahyel/DATS)がリミックスしたバージョンが入っています。原曲の面影はまったくないけど、最高にかっこよくなってますよ。」
大澤実音穂「わたしは最近音楽ストリーミングサービスを使っていて、CDやレコードを手にとる機会は以前より少なくなりつつあるんですけど、こうしてお店に来ると、手元に置いておく“作品感”にすごく魅力を感じます。」
堀江・FLAKE RECORDS 〜 なんばHatch
福永浩平「なんばHatchまで歩く間にいい感じの植物があったので、チェキで撮るとどうなるのかな?と思って、接写設定にして撮りました。フラッシュを焚くと奥が暗くなって、近くに光が当たっていい感じです。画角いっぱいに植物があるのは美しいですね。」
大澤実音穂「わたしも同じ場所で。鮮やかな色がパッと目に入りました。ボーカルの写真と比べるとわたしは技量不足ですね……。」
福永浩平「はっはっは!(笑)」
なんばHatch
大澤実音穂「ワンマンツアーの大阪公演を行うなんばHatchのなかへ。照明を撮りました。いつもライブではたくさんの楽器に囲まれて落ち着くんですけど、なにも置いていない空っぽなステージに立ってみると、めちゃくちゃ広く感じました。」
福永浩平「客席から撮ったなんばHatchの照明ですね。去年の<FM802 MINAMI WHEEL EXTRA EDITION>もそうですし、ここでイベントに出たことは何度かあるんですが、まさか今年ワンマンライブができるなんて!自分たちにとってもかなり挑戦的な会場です。ふだんは暗いなんばHatchしか見ないので、明るいなかで写真を撮るのは面白かったですね。」
大澤実音穂「ボーカルです。何枚か撮り合いをしたんですが、使えないような変な顔をしてる写真もあったので(笑)、 横顔を選びました。」
福永浩平「うちのドラムです。2枚目の写真は、シャッタースピードの遅いモードで、首を振ってもらって。James Blakeのファーストアルバム 『James Blake』のジャケット風です(笑)。けっこう近い雰囲気になって気に入ってます。」
福永浩平「これは、カメラマンが写ってますね?お互いを取り合いっこしました。」
大澤実音穂「舞台袖で、色の組み合わせに目が行ったので、撮りました。」
福永浩平「舞台袖に山ほど置いてあったコードです。なにに繋ぐコードかはわからないんですが、かっこよかったので撮っちゃいました。機材を写真に写すと美しいですね。」
左:大澤実音穂/右:福永浩平
大阪のイメージは“赤”
福永浩平「『Reason Of Black Color』というアルバムを提げたワンマンツアーに向けて、いままさにセットリスト、見せかた、構成を考えているところです。ファイナルは野外公演で演出も異なるので、ライブハウスでの最後の公演はなんばHatchになりますね。大阪でのライブは……赤のイメージかな。盛り上がってくれるというか、陶酔してくれるというか、お客さんとの心の距離が一番近い気がします。」
大澤実音穂「わたしも大阪は原色のイメージですね。“好きです!”という気持ちがわかるというか、まっすぐに伝えてくれるので、“帰ってきたな”と思えます。大好きな場所です。」
福永浩平「<COLORS>というツアータイトルなので、公演ごとに各土地のいろんなカラーを混ぜて、ファイナルの日比谷野外音楽堂では、すべてが混ざり合った“黒”を表現できれば良いなと思います。」
撮った写真をすぐ手に取れる魅力
福永浩平「撮った写真をその場で現像できるってこんなに楽しかったっけと思いました。よくラジオ局などでサインを書く用に撮ってもらったりするので外の鮮やかな世界を撮影したチェキがすごく新鮮に感じました。色合いも独特の質感だったりいろんな撮影モードがあったので創作意欲をとても刺激されました。」
大澤実音穂「私は“写真を撮る”となると、ふだん使うのは携帯カメラが多いです。チェキは、やっぱりすぐに写真になって出てくるところに魅力を感じます。たった今、撮ったものがデータじゃなくて、物として手元にある事が素敵だなと思いました。手軽に撮れるのに、ファインダーを覗いて撮ってる感覚をしっかり感じながら使えるのでとても楽しかったです。」
INFORMATION
雨のパレード『Reason of Black Color』
2018年3月14日(水)on sale!
ビクターエンタテインメント
初回限定盤
VIZL-1297
¥3,800(+tax)
通常盤
VIZL-1297
¥2,800(+tax)
INFORMATION
<ame_no_parade Oneman Tour 2018 “COLORS”>
2018年3月31日(土)
OPEN 17:45/START 18:30
仙台・Rensa
2018年4月1日(日)
OPEN 17:30/START 18:00
新潟・studio NEXS
2018年4月6日(金)
OPEN 18:30/START 19:00
高松・MONSTER
2018年4月8日(日)
OPEN 17:30/START 18:00
福岡・BEAT STATION
2018年4月12日(木)
OPEN 18:30/START 19:00
札幌・cube garden
2018年4月15日(日)
OPEN 17:30/START 18:00
広島・セカンド・クラッチ
2018年4月17日(火)
OPEN 18:15/START 19:00
名古屋・CLUB QUATTRO
2018年4月18日(水)
OPEN 18:00/START 19:00
大阪・なんばHatch
2018年4月21日(土)
OPEN 17:15/START 18:00
日比谷野外大音楽堂
★雨のパレード関連リンク
text by Natsumi Kawashima
photo by ︎ JUNPEI HIYOSHI
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