
Homecomingsと一緒に京都・出町をチェキさんぽ。鴨川や映画館など思い出の場所を切り取る
チェキとともに“ゆかりの街”を歩く連載シリーズ「チェキさんぽ」。第24弾となる今回は、大阪のラジオ局FM802で毎週金曜深夜3時〜5時に放送している番組 『Groove-U』とのコラボレーションで、京都編が実現。京都出身のバンド・HomecomingsのVo/Gtの畳野彩加さんとBa/Choの福田穂那美さんが、フォークソング部に所属した学生時代の思い出の地・出町をチェキとともにおさんぽ。人気の和菓子店や、商店街の真ん中にあるユニークな映画館などを、気ままにシャッターを切りながら巡ります。
フィルムカメラにはまったきっかけは、“写ルンです”
福田穂那美「わたしはもともと写真が好きです。高校のころからデジタルカメラで人を撮っていましたし、大学では、父が使わなくなった一眼カメラで同じサークルの部員をよく撮りました。当時から畳野さんのことも撮ってましたね。去年台湾にライブをしに行ったときに、ひさしぶりに写ルンですを買ったんです。現像してみたらなかなかうまく撮れていなかったんですけど、おもしろいな!と思いました。それがきっかけでインターネットでフィルムカメラを探して買って、いろいろ撮るようになりました。」
畳野彩加「福田さんの写真は構図がいいですね。ぱっと撮っただけでも、ポツンとある花がすごく映えたり。それを見つける感覚とセンスが良いなと思います。人を撮るのもすごく上手ですね。」
福田穂那美 「うれしい!逆に畳野さんの撮る写真も、わたしはすごく好きです。カメラってシャッターボタンを押すだけに思えるけど、持つひとによってフレームに入るものぜんぜん違いますよね。」
Homecoming・畳野彩加、福田穂那美のチェキさんぽ
出町柳駅周辺
畳野彩加「わたしが使わせてもらったチェキはデジタルで、モニターを見ながら撮れるので失敗がなく、あとから色味などを調整できるので、1枚1枚を大事に撮影できました。でもこの写真は、なにも編集していないありのままの状態です。」
福田穂那美「この写真は二重露光という、ふたつの像を重ねる機能を試したんですが、おもしろいですね。」
福田穂那美「この写真には、手元の傘が写り込んじゃったんですが、白い壁と花がかわいいなと思って。」
鴨川周辺
福田穂那美「このあたりは大学のころ、友達と飲んだ帰りにたまに来ていました。出町柳まで出ないとあまりお店がないので、打ち上げを出町柳でやって、そのあとみんなで河原に来たり。」
福田穂那美「ほんの思いつきなんですが、わたしのビニール傘越しに畳野さんを撮ってみました。」
福田穂那美「歩いていて、直感であ!と思ったら撮るという感じなので、あまり構図などは深く考えていないかもしれないです。なんでここ?って思うような場所で撮るとき、あるもんな?」
畳野彩加「うん、ある(笑)。この写真、わたしはなにを見てるんやろう?」
福田穂那美「畳野さんをあえて横から、顔が隠れるように撮りました。」
畳野彩加「これ、いいね。」
福田穂那美「鳥のような形をした石の上に立ってもらいました。」
畳野彩加「ちょうどその場所で、地元の高校生たちが飛び石を渡っていたので。撮った時点ではちょっと遠かったので、あとからアップにしてトリミングしました。」
福田穂那美「そんなこともできるんや!」
畳野彩加「わたし、写真を撮るときに被写体を真ん中に置きたくなるんですよ。このポツンとした感じがいいなと思います。」
畳野彩加「これは珍しく福田さんが真ん中ではないんですが、横顔と、じとっとした雨の感じがお気に入りです。『Lost in Translation』という日本を舞台にしたアメリカの映画で、雨のお寺が映るシーンがあるんですが、それに近い雰囲気を出せました。」
畳野彩加「味があるかなと思ってモノトーンで。写真の色を変える操作も、SNSに投稿するときと同じくらい簡単でした。」
和菓子店・出町ふたば
畳野彩加「いつも行列ができている和菓子屋さんで。たまたまシャッターを切るタイミングがいっしょだったので、こんなふうに撮れました。このお店の一番人気は豆大福なんですよね。」
福田穂那美「一度、わらび餅を食べたんですけど、大きくて中に餡子が入っていてすごくおいしかったです。」
出町商店街
畳野彩加「“今日も元気だ”という文字が目に飛び込んだので撮りました。そのままだと少し暗かったので、より元気良く見せるために明るくして写真に出しました。ほかにも、アーケードの所々に“いつもあなたのそばに”“ありがとうございます”といろんな言葉が書いてありました。」
福田穂那美「活気がある感じがするよね。」
福田穂那美「商店街の中の洋服屋さん。パンツ、490円均一かな?」
福田穂那美「顔はめパネルがあったので、畳野さんにやってもらいました(笑)。」
福田穂那美「左右に自転車が置いてあって、パネルのイラストも自転車に乗っているという。メンバーはこういうのを頼むといろいろやってくれます。特に福富くん(Gt.福富優樹)は写りたがりなので、一番幅広くなんでもやってくれますね(笑)。 最近も、メンバーみんなでユニバーサル・スタジオ・ジャパンに行って写真をたくさん撮りました。このあいだ現像したんで、これからデータをパソコンに入れようかなと思ってます。」
“じんわり沁みる”映画が好き
福田穂那美「メンバーのみんなはわりと洋画が好きなんですけど、わたしはいい意味で“地味な映画”が好きですね。派手な展開はないけど、人間模様が描かれたイイ話だったり。アクション映画なんかも、たまに観ると面白いですけどね。」
畳野彩加「これは映画館で観ないと!と思ったものには足を運ぶようにしています。わたしはSF系も好きだし、福田さんと同じでジーンとくるお話も好きなんですが、今回のシングル “Songbirds”を起用していただいた映画『リズと青い鳥』は、じんわり沁みてくる作品です。まだ映画が完成していない時点で脚本や絵コンテを見せていただいて、曲を書きました。登場する2人の女の子の些細な心の動きには、誰もが共感できるんじゃないかと思います。」
映画館・出町座
畳野彩加「出町商店街のど真ん中にある出町座は、1階が本屋さんとカフェで、2階と地階が映画館なんですよ。変わっているというか、京都っぽいですね。」
福田穂那美「ここに、わたしと畳野さんが偶然同じ日に来ていたことがありましたね。時間帯はすれ違いで、いま出たわ〜、わたしいま入ったわ〜と連絡とり合ってました(笑) ほかの映画館では上映が終わってしまったものが、ここだとまだ観れたりするんです。『リズと青い鳥』は『響け!ユーフォニアム』というアニメーションの続編なんですが、その『響け!ユーフォニアム』の劇場版を、わたしは出町座で観ました。」
畳野彩加「わたしは、『Manchester by the Sea』をここで観ました。ボロボロ泣きました。」
福田穂那美「入口付近に券売機があるんですよね。初めて来たとき、あれ、どこでチケット買うんやろう?と思わんかった?」
畳野彩加「いや、わたしは大丈夫やったよ。」
福田穂那美「そう(笑)?」
畳野彩加「1階で本を見る福田さん。本棚や手すりの直線が中心に集まるような構図になりました。」
福田穂那美「壁の色も、畳野さんの目線が微妙に外れてるのもかわいい。」
カフェ・s.o.u.
畳野彩加「カフェ『s.o.u.』が入ってるビルの下で。振り向き美女です。」
福田穂那美「めっちゃ笑ってる!」
福田穂那美「唯一、畳野さんが写ってない写真なんですが、店主の小野さんにひさしぶりにお会いしたので撮りました。シャツの色がいいですね。」
畳野彩加「小野さんとはこのお店がオープンする前から知り合いで、ここには今日初めて来れました。お店に入ったらたまたま、わたしが今日使っているのと同じチェキ(SQ10)が置いてあってびっくりしました。」
気構えずに持ち歩いて、いろんな使いかたを楽しみたい
畳野彩加「チェキを持つと、ふつうに歩くけば5分くらいの道のりで、このロケーションいいな、色がいいな、こんなところにお花あったんだ、というふうに、いつもは気づかないポイントを発見できました。撮ればすぐに写真が出てくるので、手元にモノが増えていくのが楽しいですね。」
福田穂那美「チェキでこんなにたくさん写真を撮る機会はいままでなかったです。ここがいいかな?と場所を選んで撮るまではフィルムカメラと同じだけど、すぐ写真が出てくるので、いい写真が撮れた、つぎはこうしてみようかな、と確認しながら歩けて楽しいです。二重露光などが簡単に試せるのもいいですね。たとえば何気ない住宅街でも、日が差しているとあ、撮りたいなと思う瞬間があるんです。これからはチェキを気構えずに持ち歩いて、いろんな使いかたを楽しみながら撮ってみたいです。」
INFORMATION
Homecomings『Songbirds』
Now on sale!
Lantis
LACM-14743
¥1,200(+tax)
INFORMATION
<京都新聞CM曲発表 Homecomingsミニコンサート>
2018年6月1日(金)
OPEN 18:30/START 19:00
京都文化博物館別館ホール(京都市中京区三条高倉)
<DO IT 2018 -YAMAGATA MUSIC FES.>
2018年6月9日(土)
山形県酒田市グリーンシステム特設会場
<TOKYO MUSIC ODYSSEY -SCRAMBLE 3->
2018年6月10日(日)
OPEN 13:00/START 13:00
WWW & WWW β
<Homecomings & Naoya Sanuki presents “New Neighbors Vol.4″>
2018年6月23日(土)
OPEN 19:00/START 19:30
東京・渋谷TOEI
<想う壺 x Homecomings『WELCOME TO MY 想う壺>
2018年6月29日(金)
OPEN 18:30/START 19:00
大阪・梅田 Shangri-La
<ROKKO SUN MUSIC 2018 ~Music Shower from the Sun!~>
2018年7月8日(日)
OPEN 11:00/START 12:00
兵庫県 六甲山カンツリーハウス 特設会場
2018年7月14日(土)
OPEN 9:30
茨城・つくばねオートキャンプ場
<Homecomings presents「Better Things」>
2018年7月15日(日)
OPEN 18:00/START 18:30
東京・下北沢 SHELTER
<Homecomings presents「Better Things」>
2018年7月16日(月)
OPEN 18:00/START 18:30
東京・下北沢 SHELTER
<リゾームライブラリーⅦ>
2018年8月14日(火)
OPEN:13:00 / START:14:00
愛知・岡崎市図書館交流プラザ Libra
<FEVER OF SHIZUOKA>
2018年9月1日(土)
START 11:00
静岡・ホテルテトラリゾート静岡やいづ
★Homecomings関連リンク
text by Natsumi. K ( FM802『Groove-U』)
photo by 日吉”JP”純平