
岸 洋佑とチェキさんぽ。ストリートライブをしていたお台場をぶらり旅
ゲストを迎え、チェキとともに“ゆかりの街”を歩く連載シリーズ「チェキさんぽ」。第37弾は、ミュージシャンであり俳優やモデルとしてもマルチに活躍する岸 洋佑さんが登場です。今回訪れたのは、岸さんが芸能界に憧れを抱くきっかけとなったという地、お台場。ストリートライブの経験もあるというデックス東京ビーチを「チェキスクエア“instax SQUARE SQ20」片手におさんぽします。
岸 洋佑のチェキさんぽ
写真はハマる要素しかない
「僕は正解のないものが大好きで、写真は特にそうだと思っています。よくお会いするカメラマンさんが、どんなにうまいカメラマンが撮った写真も、被写体の彼氏や彼女が撮ったものには敵わないって言っていて。もしそうだったらプロとか素人とか関係ないですよね。音楽もそうで、初めて作った曲が1万枚いく人もいるだろうし、プロだからいいって訳では必ずしもなくて。そういう世界が僕は好きだから、写真にもハマる要素しかないんですよね。」
シーサイドデッキ
「もともと芸能界に憧れを抱いた最初のきっかけが、小学校3年生くらいに両親に連れてってもらったフジテレビの『お台場冒険王』だったんですよね。あのころ無意識にテレビの世界に興味を持ったのかなって思います。だから、いつまで経ってもお台場に来るとワクワクするんです。20歳のときにはここでストリートライブをしていたし、2017年から1年間は『宇宙戦隊キュウレンジャー』という戦隊モノに出演させてもらったんですけど、それより前に『お台場みんなの夢大陸』で“ミストマン”っていうユニットで活動していたこともあって。お客さんを熱中症から守るために水撒きをしながら、毎日ステージで歌っていました。これまでの活動を振り返ると、お台場は僕にとってすごく所縁のある場所なんですよ。」
「ここで毎週末、バンドでストリートライブをしていたんです。久しぶりに来たらハートのオブジェが建っていて。今はカップルの名所みたいになっているんでしょうね。何年か前にはここに僕らがいたんだっていうのが、少し切なくていいなと思って撮ってみました。」
「カメラマンさんから撮られているのってどんな感じなのか、意外と見ないなと思って。SQ20を顔の横に構えて、スタッフさんがリアルにいるところを僕の目線で撮ってみました。このあと、海外から来ていたカップルを撮ってあげたんですけど、気軽にコミュニケーションがとれるのもその場で写真を渡せるチェキならではだなって思いました。思わず声かけちゃったんですけど、よろこんでもらえて良かったです。モニターを見ながら撮れるのは、すごく便利ですよね。SQ20はプリントするものをあとから選べるし、同じものを何回でもプリントできるし。」
マダム・タッソー
「マダム・タッソーの入り口に立っていたレディ・ガガさんの眼なんですけど、撮ってみたら意外と白目が見えなくて。着飾っている奥に本当はどんな想いがあるんだろうなぁ……なんて思いながら撮っちゃいました。」
「だーれだ?っていう感じで撮影をしました。正解は壇蜜さんです。」
「『世界の果てまでイッテQ』の人気企画『パパラッチ出川』の真似です(笑)。夜っぽい背景にいい感じのボケ感が出ていて、リアルですよね。」
「これは羽生弓弦くんの手です。羽生くんの手に光が集まっているように見えたので、ちょっとずつ角度をずらしながら、光の具合を調整して撮ってみました。羽生くんは大学が一緒で年齢が一つ下なんですけど、世界で闘っている羽生くんの手にいろんな人の応援とか力が集まっているイメージと重なりました。」
「僕、生まれて初めて泣いた映画が『E.T.』なんですよ。小学校2年生のときにテレビで観たんですけど、最後のシーンが本当に印象的でした。観終わって歯磨きしているときに、洗面所の鏡に涙を流している自分の顔が映って、それをすごく覚えていてます。こんな風に草むらでE.T.を見つけられたらなって、子供のころに考えていたことを思い出しながら撮ってみました。」
「マダム・タッソーは初めて来たんですけど楽しかったです。すごくリアルで、少し怖かったくらい。エンターテインメントをやっている身としても刺激になりましたね。」
光の加減で変化を出す
「撮ってるときは直感なんですけど、全部タイトルは付けられますね。歌詞を書くときと同じような感覚でした。写真から連想して文章作るのも絵日記みたいすごく楽しそうですよね。SQ20はフィルターで色彩を変えられるんですけど、今日はあえても設定を変えずに、光の加減で変化を出すことを意識して撮ってみました。」
台場一丁目商店街
「『ワニワニパニック』です。出てきたら叩かれるから出ない方がいいんだけど、仕事として出なきゃいけない……っていう葛藤を抱えてワニが出てくる寸前がすごくいいですよね。その切なさとかを思い浮かべて撮ってしまいました。」
「昭和が2つ前の元号ということに、衝撃を覚えました。僕は平成生まれなんですけど、令和生まれの人からしたら、昭和は僕たちでいう大正で、それってすごいことだなと思いました。撮影をしているときに、少しブレて撮れてしまって、でも、ブレたことによって、まだ存在しているんだけど、少し消えかかってきているような儚さが出た気がします。」
「射的ができたのがうれしかったです。実は横にいた女性の手を入れていて、デートで彼女が射的をやっているのを見ているっていうストーリーを考えて撮影しました。チェキって、恋人同士で撮り合ったりしても良さそうですよね。少しぼんやりして写るからかわいく撮れるし、鮮明じゃない分、記憶で補完する楽しみがあるんじゃないかなって思います。」
お台場は始まりの場所
「僕にとって、お台場は始まりの場所。今こうしてCDがリリースできて、ライブに来てくれる方がいて、スタッフさんがいてくれて--。すごくありがたいし、続けていくことの難しさも感じているから、一歩一歩がんばっていきたいなって改めて感じました。誰もやっていない、面白いことに挑戦していきたいなと思ってます。」
「写真にも表れているのかもしれないんですけど、僕すごい裏方気質なんです。プロデュースも自分でやっているんですけど、10月25日から始まる東名阪ツアーは、ミニアルバムのタイトルでもある「THE ONEMEN’S」っていう6人組グループがライブをするという設定で演出してみようと思っていて。コンセプトの違う6曲を擬人化したら面白いんじゃないかっていうところから始めたんですけど、このツアーは彼らのデビューライブでもあるんです。この6人は全員僕なんですけど、この6人がどう揃うのかをぜひ観に来て欲しいですね。」
INFORMATION
YOSUKE KISHI PRESENTS “THE ONEMEN’S” LIVE
2019 年10月25日(金)
OPEN 18:00/START 19:00
名古屋 ReNYlimited
2019年11月01日(金)
OPEN 18:00/START 19:00
大阪 umedaTRAD
2019年11月10日(日)
OPEN 17:00/START 19:00
東京 日本橋三井ホール
★岸洋祐関連リンク
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Text by Misaki Nonaka
Photo by Madoka Shibasaki