水曜日のカンパネラ、コムアイが語るチェキならではの楽しさ!
友達との楽しい時間を手軽に記録できるカメラとして、日々のパーティーシーンでも活躍するチェキ。これから年末年始にかけて、家族や友達、恋人と一緒にワイワイ過ごす予定を立てている人も多いはずです。そして、人が集まる空間を何よりも魅力的にしてくれるのは、その場で起こるさまざまなハプニング。11月に最新作『ジパング』をリリースした水曜日のカンパネラも、そんな当日の偶然までを味方につける、アイデア満載のライブに定評がある一組です。そこで今回は、主演・歌唱のコムアイさんに「“チェキワイド” instax WIDE 300(以降、WIDE300)」と「“チェキ” instax mini 90(以降、mini90)」を使ってもらった感想を取材。普段から自身もライブやパーティーなどに繰り出している彼女が思う、理想のパーティー(ライブ)とは?そして、ライブと写真/チェキに共通する魅力とは?!
Interview:コムアイ(水曜日のカンパネラ)
——今回は「パーティー」「思い出/体験」「写真」というテーマで話を聞かせてください。たとえば「ライブ」も「パーティー」のひとつだと思うんですが、コムアイさんは、ライブに向かう際、どんなことを意識していますか?
自分を、いろんなことに対して敏感な状態にしていく、ということかもしれないですね。ライブって毎回違うので、今日しかできないことをするというか、その場所を観察して合わせていくということが大事だと思うんです。『ポケットモンスター』のメタモン(「へんしん」すると、相手の姿そっくりそのままになるキャラクター)みたいな感じ(笑)。会場の大きさが違ったり、「ここに段差があるからこの演出はできない」ということがあって。でもその代わり、「あそこは乗っていいですよ」という場所もあるんですよね。なので、「そこに乗るためには、この曲の前半で向かわなきゃいけないな」って考えていくというか。私にとってはそういう遊びなんです。
——そもそも、ライブのアイデアはどんな風に考えていくんですか?
たとえば……お店のショーウインドウを見ていて思いついたりすることもありますね。「この布がかかっているところに、人がちょこんと乗っていたら面白いだろうな」とか、「このカーテンがバッと開いたら面白いだろうな」とか。お札が降っているシーンのある映画を観て、「紙吹雪としてお札が降ってきたら面白いだろうな」とか。「ククククッ!」て(笑いながら)考えています。
——とはいえ、そうやって「面白そうだな」と思ったアイデアを実現していく時に、大変なことが分かってくる、という面もきっとありますよね。水曜日のカンパネラはライブのアイデアも豊富ですが、大変なこともいろいろとあったんじゃないかと思います。
シカの解体の1回目はすごく大変でした。ライブハウスの方に「結構臭いますよね」って言われて、「えーそうですか?私、鼻が詰まっていてわからないんですよ」ってごまかしたりもして(笑)。あと、その解体したシカを、ちゃんと食べられる状態に保管しておくのが大変でしたね。(『ジパング』リリース・ツアーの初日の)東京の赤坂ブリッツ公演も、やりたいことを詰め込んだ結果、準備で開演時間が45分も押してしまったんです。最初に“ラー”ではじめて最後にもう一度“ラー”をやって、最後の方は徐々にダンサーの方が増えてインド映画みたいになったら面白いんじゃないかと思って。それでリハーサルに3〜4時間もかかって、開演前に疲れたりとか(笑)。ハコのサイズも変わっている途中なので、常に初めてのことばかりで知らないことが多いです。でも、他のアーティストの方もそういう反省を経てるんでしょうね。
——いつかやってみたい、理想のライブやパーティーはありますか?
実は最近、あるんです。パーティーって逃避的な要素もあると思うんですけど、今私が一番逃避したいのはオリンピックなんですよ(笑)。2020年に東京オリンピックから離れて、<フジロック>規模のレイヴをやるという。東京の家は、Airbnbのようなサイトで貸し出してしまって、その1か月の間に湯布院や熱海などで超大規模なパーティーをやるということですね。オリンピックって、文化に関わっている人間としては無視できないじゃないですか。でも、チケットも高いし、抽選とかになって、全員が行けるわけではないですよね。だから東京の中にいるのに疎外感を感じるだろうな、と思って。それでみんなTVで観るんだったら、いっそのこと地方でいいじゃんって。オリンピックと同じ時期に<WIRE(※)>を開催してほしい(笑)。
(※電気グルーヴ・石野卓球が主催している日本最大級のテクノイベント)
——(笑)。人が集まる場所というのは、面白い偶然が生まれていくのが魅力でもあると思います。そんな場所ならではの楽しさというと、どんなことが思いつきますか。
人が集まっても、自由が確保されている場所じゃないと面白い偶然は起こらないとは思うんですけどね。でも、変な踊りをする人がいたりすると楽しいです(笑)。たとえば、3ヵ月以上前なんですけど、クラブに行った時に、受付のある1階で流れていた音楽に引き寄せられたのか、通り沿いのガラス張りのところで、外からずっと中を見ているおじさんがいたんです。それも、すごく楽しそうで。それで、「みんなでお金を払っていれてあげようよ」という話をしはじめた時にいなくなってしまったんですけど、近くまで行ってみると、おじさんが息をしていた痕跡がガラスに残っていたんですよね。それをみんなで写真におさめたりして(と言って写真を見せてくれる)。
——そうやって写真を撮ると、まさに今のように、自分の体験を人と共有できますよね。
確かにそうですよね。私の場合、(水曜日のカンパネラの作業でも)イメージを写真で伝えることが多いし、写真がなかったら何も進まない部分もあるんですよ。
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