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俳優・渡部秀がチェキで切り取った日常風景とは

08年の『ジュノン・スーパーボーイ・コンテスト』で準グランプリを獲得し、『仮面ライダーオーズ』に主演すると、昨年映画『進撃の巨人』のフクシ役に抜擢された今注目の若手俳優・渡部秀さん。8月には段田安則さん、戸田恵子さんらとともに舞台『遊侠 沓掛時次郎(ゆうきょう くつかけのときじろう)』への出演が決定するなど、その活動はますます広がりを見せています。今回はそんな渡部さんに「“チェキ” instax mini 90」を使ってもらい、チェキの楽しさや、写真で記録された小さいころの思い出について語ってもらいました。ふだんからロケ先で風景を撮ることが好きだという渡部さん。彼がチェキや写真に感じる魅力とは?後半には実際に撮影したチェキプリントもあるので、楽しんでください。

Interview:渡部秀

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――写真にはその瞬間を記録したり、昔の記憶を蘇らせたりしてくれる魅力があると思います。そこでまずは昔の思い出を振り返ってもらえると嬉しいのですが、渡部さんは子どものころどんな性格で、どんなことをして遊ぶのが好きでしたか?

基本的に外で遊ぶのが大好きな子どもで、山を走ったりしていました。家の周りが山だったので、そこを全部知り尽くしているような感じでした。友達の電話番号や家の場所も全部把握していて、片っぱしから電話をかけて遊べる子を探したりと、積極的に友達を誘うようなタイプでした。全員誘ってみてもダメなときは、ひとりでゲームをしたり、壁に向かってボールを蹴って遊ぶこともありました。

――当時から『仮面ライダー』は好きで観ていましたか?

『仮面ライダー』は当時から観ていましたよ。俳優としての目標のひとつではあったので、最初に決まった時はとても嬉しかったですし、自分だけではなく親も泣いて喜んでくれました。でも、小さいころの自分が「のちに『仮面ライダーオーズ』に出演するよ」と言われても、まぁ信じなかったと思います(笑)。子どものころは現実味がなかったですからね。

――小さいころの写真にまつわる思い出というと?

家で撮った小さいころの写真が結構あって、大きくなってから見返すことも多かったんです。そうして見返してみると、僕は食べ物の前にいることが多くて、口を汚しながらケーキを食べていたりと、わんぱくな写真が多かったです。あと、真顔の写真があまりなくて、笑顔で写っているものが多かったと思います。兄弟がいるので、弟と一緒に写っている写真もありました。実家の近くにちょっとしたスーパーがあったのですが、そこでビーチボールを買ってきて、弟と一緒にサッカーをしている写真があったりだとか(笑)。弟を引き連れて、いろんなところにお兄ちゃん面をしていくのが好きだったんですよ。

――学生時代になってくると、友達と旅行に行ったり、遠くに出かけたりして写真を撮ることも増えると思います。そういう意味で印象に残っている写真はありますか?

僕はどこかに行ったときは、景色を撮ることが多いかもしれないですね。仕事柄自撮りもするのですが、もともと自分を撮るのはあまり好きなタイプではないんです。だから昔も今も、景色を撮るのが好きです。ロケでいろいろな場所に行ったときにも、その風景を撮ることが多いんです。2~3年前に本格的にカメラをはじめてみようと思ったこともあって、かなりいろいろと調べて、財布を開く寸前までいきました。でも、僕はなんでもいきなり玄人デビューしてしまうところがあるので、最初からプロ用のものを買おうとしてしまって……(笑)。値段が高くなってしまうので、そのときは「うーん」と悩んでしまいましたね。技術もないのに、「最初からいいものじゃないと嫌だ」と思ってしまうというか(笑)。

――なるほど(笑)。

僕は早く本番がやりたい人なんです。もちろん、俳優業は準備期間が大切なのできちんと準備をして現場に向かいますが、実はそれよりも本番やメインの部分が好きなタイプなんですよ。本番が好きだというだけで、強いかどうかは自分では分からないですけどね。

――「これからカメラを持って写真を撮りに行ってください。どんなところに行ってもいいですよ」と言われたら、どこに行ってみたいですか?

(即答で)宇宙。違う惑星を撮っている人はまだあまり見たことがないと思うので(笑)。

――ああ、いいですね。写真を撮るときは、どんなことを考えて撮ることが多いですか?

僕は考えずに写真を撮っていることが多くて、「これがいいな」と思ったら自然に撮るという感じです。本当に直観ですね。特にチェキのようなインスタントカメラだと、日常の風景を切り取るのが楽しいです。解像度がよすぎないカメラならではの魅力があると思うんです。解像度がいいことのよさももちろんありますが、同時に、よすぎると見えなくていいものまで見えてしまうこともあります。でもチェキは、「本当にほしいものだけをくれる」ところが素敵だと思います。その場ですぐに出てきて、人にあげられるのも魅力的ですよね。

――今回は「“チェキ” instax mini 90」を使っていただきました。使用してみての率直な感想を教えてもらえると嬉しいです。

もう、楽しくてしょうがなかったです。仕事柄チェキで写真を撮ってもらうことはよくありますが、自分のものにして、自分で使ってみるのはあまりない体験だったのでとても新鮮でした。(チェキで撮った写真を広げながら)今回撮った写真を見返してみると、やっぱり「自分の周りにあるもの」を撮っていますね。「こういうものを撮りたいからここに行こう」ではなくて、「あっ、これはいつもの日常だな」と思うものを撮っていったので。

――カメラを持って街を歩くと、何度も通っている道でも違って見えることがあって面白いですよね。

何となく撮ってみただけのものでも、見返してみると「こんな形をしてたんだな」と気づいたりする。それって不思議ですよね。それから、「カメラって楽しいけど、難しいな」と改めて思いました。こだわりはじめるとキリがないですし、撮っていくうちにもどんどん「いろんなものを撮ってみたい」という気持ちになっていきましたね。

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――渡部さんは写真集を出されたこともありますが、これは「プロのカメラマンの方と写真作品を作る」という意味で、ふだんとは違う写真の魅力を感じられそうです。

そうですね。写真集のお仕事には「自分を切り取ってもらう」という面白さがありました。僕はふだんあまり自分を撮らないこともあって、「自分はこういう表情をするんだな」「こういうときにはこういう動きをするんだな」ということが客観的にわかるというか。自分でカメラを持っているときは完全に主観なので、それとはまた違う感覚で面白かったです。

――仕事を共にする共演者の方と写真を撮ったりもするそうですね?

Instagram用の写真を撮ったりすることがありますね。僕はこの職業をやっていなかったらあまり記念撮影はしなかったかもしれないので、それらは見てくれた方が喜んでくれたらと思っています。もちろん、みんなで写真を撮って思い出に残すのは楽しいですけどね。

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今回使用したチェキ

“チェキ” instax mini 90 ネオクラシック

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