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チェキと世界を旅するWorld Cheki Snap・津田昌太朗さんへ訊く、チェキの魅力

Cheki Pressの人気連載「World Cheki Snap」。今回は、同連載の撮影・ディレクション・執筆を担当し、今春には“旅とフェス”をテーマにした「THE WORLD FESTIVAL GUIDE」を出版した津田昌太朗さんへインタビュー。世界各国のフェスを渡り歩く傍ら、チェキを持って世界を旅する津田さんに、撮影にまつわるエピソード、世界を巡るなかで感じたチェキの魅力をお伺いしました。

PROFILE

津田昌太朗

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慶応義塾大学卒業後、広告代理店に入社。27歳のときにイギリスで開催される世界最大級の音楽フェス「グラストンベリー・フェスティバル」に参加したことがきっかけで、その場で退職を決意し、ロンドンに移住。現地で出会った仲間と、海外フェスを横断するプロジェクト 「Festival Junkie」を立ち上げ、 これまでに海外100カ所、国内300カ所以上の音楽フェスに参加。現在は、日本最大級の音楽フェス情報サイト「Festivla Life」の代表を務めるほか、国内外を行き来しながらエンタテインメントを軸にメディア運営や企業コンサルティングなどを行っている。2019年4月には、120以上の海外フェス情報を収録した「The World Festival Guide」を出版。

 

INTERVIEW:津田昌太朗

 
--まずは津田さんご自身の経歴について教えてください。

もともと会社勤めをしていたんですけど、副業で「Festival Life」という音楽フェスメディアを運営していて。ある時に海外の<グラストンベリー・フェスティバル>っていうイギリスのフェスに行ったんですけど、その体験があまりにも衝撃的で。それでそのまま会社を辞めて、イギリスに移住して世界各地のフェスを巡るようになりました。しばらくして日本に帰ってきたタイミングにCheki Pressの立ち上げにも携わって。そこで、チェキを持って世界を旅するっていうのがコンテンツとして面白いんじゃないかということでWCSが始まりました。

ーーWCSで伝えたいことやコンセプトはどんなことでしょう?

こう撮ると楽しいということを伝えたいっていうことももちろんですけど、チェキって世界ですごく流行ってるんですよ。例えばアメリカでもイギリスでも音楽フェスにチェキを持ってきている人がたくさんいて。海外で日本のものといえば、自動車と日本食が目立つ中で、現地の若者がチェキを普通に使っている人を見かけるのがすごく嬉しいし、そういったことが世界で起こっているのを日本に伝えたいという気持ちもあります。

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▲「World Cheki Snap ~ロンドンの音楽フェスに潜入!~」篇より

 
--確かに日本で生まれたものが世界でどう親しまれているのかは、あまり知る機会がなかったりもします。

「チェキ=アナログ」っていうイメージがあると思うんですけど、面白いのが、海外だとその場でプリントされるのが超ハイテクだと言われることが多くて。海外の人はリアクションが大きいから「Super Japanese Technology!」なんて驚かれたり(笑)。あと、日本だと結婚式なんかでチェキを使うことが多いと思うんですけど、海外だともうちょっと遊びの場面で使われることが多いですね。「チェキ=イケてるモノ」という感覚なので、荷物は少ないけどチェキは持ってくみたいな。他にもご当地版フィルムとか、その国ならではの遊び方とかもあったりして、そういった日本で知られていないチェキの楽しみ方も伝えられたらいいなと思います。

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▲World Cheki Snap ~LA定番スポット「メルローズ・アベニュー」から映画『ラ・ラ・ランド』のロケ地まで~

 

--旅先でチェキを使用している時に起こった印象的な出来事は?

チェキってすごく便利で、旅先で出会った人に挨拶するよりもチェキを一枚撮って手渡せばコミュニケーションもはかどるんです。だいたいチェキを持っているだけで、人気者になれちゃう。例えば、「“チェキスクエア” instax SQUARE SQ10」が出たばかりの頃、フェスで出会った人たちに人数分のチェキをプリントして渡したら胴上げされたこともありました。

それとよくあるのが、チェキを渡すとなにかしらお返ししてくれるんです。お酒やご飯をご馳走してもらったこともありますね。旅先で無一文になってもチェキがあれば生きていけるなって(笑)。もちろん海外だけじゃなくて、日本のフェスでも撮って渡すとすごく喜ばれます。相手からすると撮られて終わりじゃなくて、ちゃんと自分の手元に残るから。フェスや旅みたいに一期一会の思い出をその場でプリントして渡せるのは、すごくいいところですよね。

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▲「World Cheki Snap ~北欧デンマークを巡る旅(コペンハーゲン・ロスキレ篇)~」より

 

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▲World Cheki Snap 〜初夏のバルセロナを旅する〜

 
--確かに、それはいくら手軽でもスマホのカメラだけでは叶わないことだと思います。

スマホはすごく簡単に何枚でも撮れるけど、だいたいはプリントしないじゃないですか。チェキで撮ったプリントを見返すと、撮った瞬間のことまでちゃんと思い出せるんですよね。モノとして残ると思い出が拡張されるというか。もちろんデジタルでも思い出は残るんですけど、よりモノとして実体があるぶん、思い入れが生まれやすいというか。そこはチェキの圧倒的な魅力だと思います。

--撮る側と撮られる側、どちらもがその場で思い出を共有できるのは大きな魅力ですね。

SQ10などのハイブリッド型のチェキができるまでは、撮ったものを渡しちゃうとこっちの手元には残らなかったんですけど、今はデータとしても残せる機種も増えたのでコミュニケーションツールとしてさらに強くなった気がしますね。

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▲「World Cheki Snap 〜フォトジェニックな観光都市・シカゴを歩く〜」篇より

 
 
--WCSではさまざまな撮影方法でチェキの楽しさを伝えてくださっていますが、よく使うテクニックやおすすめの撮影方法などはありますか?

フォトインフォト(※)がすごく好きで自分で撮ったり、フォトグラファーに撮ってもらうことが多いのですが、あの写真って、その場に長時間いないと撮れないんです。旅先の写真とかって、大体その場でパッと撮って移動してしまうことが多いけど、フォトインフォトの場合、すごく緻密に角度やタイミングを計らなくちゃいけないから、最低でも20〜30分はその場にいることになる。フォトインフォトのために太陽の角度が変わるのを待っていたり、フォトグラファーの撮影を待ったり、自分でも撮っているあいだ、しっかりその場所と向き合うっていうのが、今っぽくない旅のスタイルでいいなって思いますね。テクニックというほどではないですが、まず寄りでチェキを撮って、そのままの角度でまっすぐ下がって、スマホやカメラで撮るってのが基本ですね。建物や道路の関係でできないこともあるけど、最終的にどこから撮るかまで考えてから撮影するとうまくいきやすいです。

※写真の中に、さらに写真を写す撮影テクニック。詳しくはこちら

 
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▲World Cheki Snap ~地上の楽園 サルベーション・マウンテン~

 
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▲World Cheki Snap ~LA定番スポット「メルローズ・アベニュー」から映画『ラ・ラ・ランド』のロケ地まで~

 
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▲World Cheki Snap 〜フォトジェニックな観光都市・シカゴを歩く〜

 
--なるほど。

今って、ネットとかで見て、知っている景色を確認しに行くっていう旅が多いと思うんです。全然それもいいと思うんですけど、チェキがあるとまだ知らない景色を撮りに行ける。フォトインフォトもそうだし、景色の中にチェキを置いてみたり。一緒に海外へ行ってると、どんどんかわいくなってくるんですよね。

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▲World Cheki Snap ~常夏の楽園ハワイを旅する~

 
--それって、いくら毎日使っていてもスマホやパソコンには生まれにくい感情ですね。

そうですよね。なんかこうわかいいというか、ちょっとぶら下げたくなるんですよね。モノとして持っていて楽しくなるというか、バッグに閉まっておくのはもったいないというか。僕はフォトグラファーじゃないというのが大きいかもしれないですけど、チェキはカメラというよりモノとして面白いっていう感覚が強いです。フォトグラファーにチェキを渡して撮ってもらうっていうこともあるんですけど、毎日シャッターを切っている人たちがすごく新鮮そうにチェキを使っているのを見ると嬉しくなりますね。

--撮影の知識や技術が求められず、誰でも撮ることを楽しめるというのもチェキの良さだと思います。

そうですね。フォトグラファーからすると、だからこそ腕の見せどころでもある。手軽なんだけど、奥が深い。スマホの加工じゃない楽しみ方が出来るというか。たまに悔しそうな顔をしてるフォトグラファーもいたりして。そういうのって、デジカメだとあんまりないんですよね。チェキは一発で決めなきゃいけないわけで。必ずしもきれいに撮れるわけではないけど、僕はちょっとブレてたり変な表情だったりするのも味があって好きです。

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▲「World Cheki Snap ~自由の街ベルリンを自転車で旅する~」篇より

 
--津田さんは、個人的に撮ったチェキをどう楽しんでいらっしゃいますか?

カードホルダーにいれて日記みたいな感覚でまとめたり、あとは撮った人にプレゼントしたりすることも多いですね。

--撮り方も撮ったあとの楽しみ方もさまざまですね。最新機種「“ハイブリッドインスタントカメラ” instax mini LiPlay(以降、Liplay)」が発売されましたが、今後どんなものを撮ってみたいというビジョンはありますか?

Liplayは音も撮れるんですよね。ラインナップもかなり増えて、自分のライフスタイルに応じて選べるのがいいですよね。僕も旅によって持って行く機種を変えたりもしていて、オーストラリアは広大なイメージだから「“チェキワイド” instax WIDE 300」かな……とか。そして次は、音が撮れるものまで出てきた!と。旅って音もいいから、たとえば街の何気ない音を撮ったりなんかも楽しめそう。しかもコンパクトだから、旅好きとしてはすごくいいなって思ってます。

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▲World Cheki Snap 〜初夏のバルセロナを旅する〜

 
--今後、どんな場所のどんな風景を見せていただけるのか楽しみです。

今はフェス中心に旅をしているので、わりと都市から近い場所になっちゃうんですけど、今後はまだ行ったことない場所……たとえばアフリカとか、チェキをあまり見かけなそうなところで撮ってみたいっていうのがあって。今は欧米やアジアでチェキが流行っているけど、チェキが知られていないところへ行けば、撮るだけでヒーローになれるんじゃないかって(笑)。世界を廻っていると、チェキはもっと日本人が誇っていいモノだなって改めて感じます。

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▲World Cheki Snap ~アートで旅する芸術都市シカゴ~

 

今回使用したチェキ

“チェキ” instax mini 90 ネオクラシック

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今回使用したチェキ

“チェキワイド” instax WIDE 300

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Text by Misaki Nonaka

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