B-boy meets INSTAX “チェキ”! 注目のブレイキン選手、ISSINとHiro10の目に映る世界
ブレイキン(ブレイクダンス)の世界大会「FUJIFILM INSTAX Undisputed Masters」東京大会が、2024年3月16日(土)、17日(日)にニューピアホールにて開催されます。
ブレイキンとは、1970年にアメリカ・ニューヨークで生まれたストリートダンスのこと。DJが即興でかける音楽に合わせてアクロバティックなダンスを披露し合い、それぞれが持つ技術や表現力などを競う、今最も注目を集めるダンススポーツです。
今回は、「FUJIFILM INSTAX Undisputed Masters」にも出場する注目のB-boy・ISSIN(イッシン)選手とHiro10(ヒロト)選手に直撃取材を決行。プライベートでもチェキを愛用しているというお二人に「INSTAX mini 40(以降、mini 40)」「INSTAX mini Link 2(以降、Link 2)」を使用してもらいながら、ブレイキンやご自身についてたっぷり話していただきました。
目次
▲(左から)ISSIN選手、Hiro10選手
海外バトルの“熱”を日本で味わえる「FUJIFILM INSTAX Undisputed Masters」
「FUJIFILM INSTAX Undisputed Masters」は、これまでにイギリス・ロンドン大会(2023年5月)、オランダ・ヘールレン大会(同年8月)、アメリカ・ニューヨーク大会(同年9月)、ブラジル・サンパウロ大会(同年11月)を開催し、世界中のブレイキンコミュニティやカルチャーを盛り上げてきました。これまでの大会には68か国から、1,652人のブレイカーが出場。今回の東京大会は、世界トップクラスの選手が世界中から集う、過去4大会の頂上決戦です。
先日行われた第5回全日本ブレイキン選手権で見事に優勝・準優勝を飾ったISSIN選手とHiro10選手も、もちろん本大会へ出場予定。では、日本に留まらずさまざまな世界大会に出場してきたお二人にとって、「FUJIFILM INSTAX Undisputed Masters」はどのような大会なのでしょうか。
ISSIN選手「僕はバトルがめちゃくちゃ好きで。特に、お互いがバチバチするくらいの“バトルらしいバトル”が好きなのですが、海外の選手とはそういう熱い対戦になりやすいんです。3月に行われる『FUJIFILM INSTAX Undisputed Masters』は、世界中の選手が日本に集まるので、僕が好きなタイプのバトルができそうですごくうれしいです。MCも全て英語で、日本にいながら海外のようなバトルができるんじゃないかなと、今からワクワクしています」
Hiro10選手「ISSINと同じく、いつも海外でやっているようなバトルを母国である日本でできるのがめちゃくちゃうれしいです。それに、開催場所が東京なので、日本の方もたくさん観に来てくれるんじゃないかなと思っていて。昨年よりもゲストバトラーの数も多いので、ブレイキンの影響力が広がる機会になりそうで楽しみです」
二人の関係は、「すごく良い友だちであり、ライバルでもある」
今では世界で活躍するお二人ですが、ISSIN選手は現役高校3年生の18歳、Hiro10選手は高校を卒業したばかりの19歳(※)。ティーンであるお二人は、ダンスへの熱量をどのように保っているのでしょうか。ここからは、お二人のパーソナルな部分に迫ります。
※取材当時
──ISSIN選手はお姉さんの影響で8歳から、Hiro10選手は妹さんの影響で9歳からダンスを始められたそうですね。ダンスにはすぐに夢中になりましたか?
ISSIN選手「父がブレイクダンスのスタジオを見つけてきてくれて、体験に行ったらすぐにのめり込みましたね。それまでサッカーをやっていたんですが、ブレイキンが楽しすぎて、すぐにサッカーを辞めました」
Hiro10選手「実は僕も8歳から1年間くらいサッカーをやっていました。でも、コーチが恐すぎて辞めて(笑)。何をしようかなと思っていて、妹が始めたダンスの体験に試しに参加してみたら、先生がブレイキンを勧めてくれたんです。僕よりも幼い子がヘッドスピンしている姿を観て、『俺もこれやりたい』ってすぐに夢中になりました」
ISSIN選手「うわ、俺もヘッドスピン観てブレイキンかっこいいって思った。全部同じじゃん(笑)」
──年齢もご経歴も近いお二人ですが、お互いをどんな存在だと思っていますか?
一同「めちゃくちゃ刺激を与え合っていると思いますね」
Hiro10選手「同じ海外の大会に出場することも多いのですが、この間もオランダの大会で会った1週間後にハンガリーの大会でも一緒になって。そのときは現地のフェスティバルに2人で遊びにいきました。すごく良い友だちであり、ライバルでもあるって感じです」
ISSIN選手「うん、そうだね。Hiro10とは元々仲良かったんですけど、3年くらい前のフランスの大会でいろいろ話す機会があって、打ち解けました。良い友だちだし、絶対負けたくない相手でもありますね」
──すてきな関係ですね。10代から打ち込めることを見つけられたお二人ですが、ダンス以外で好きなことや趣味などはありますか?
ISSIN選手「僕はファッションですね。バトルに出るときは毎回違う服を着たいので、暇さえあれば服を見ています」
Hiro10選手「確かに、ISSINは服に気を遣っているイメージ」
ISSIN選手「踊りがかっこいいのに服がイマイチだと残念だしね(笑)」
──ファッションも自分を表現する手段の一つですよね。Hiro10選手は何か好きなことはありますか?
Hiro10選手「僕は音楽が好きですね。バトル中に流れるヒップホップ系だけじゃなく、ジャズやR&Bなども聴きます。ダンスへのモチベーションが上がらないときは、照明を暗めにして、スローテンポの曲をかけて、OFFっぽい雰囲気のなかで練習すると、集中できたりします」
──なるほど。
Hiro10選手「あと僕は、日常的に写真をたくさん撮りますね。忘れない思い出もありますが、やっぱり記憶から薄れてしまう思い出もあるので、記録しておきたくて。見るだけでそのときの記憶が蘇ってくるので、写真が好きです」
ISSIN選手「Hiro10は、スマホに俺のアルバムを作っているんですよ(笑)。ダンスの写真以外にも、ご飯を食べている写真とか」
Hiro10選手「『ISSIN』っていうアルバムを作ってる(笑)。あと、普段からチェキも使っています。Link 2は家でもよく使っていますね。お気に入りのスマホの画像を選んでプリントできるのが手軽でいいですよね。軽くて持ち運びしやすいし」
ISSIN選手「僕も、mini 40をハンガリーに持っていきました。ファッションの一部っぽく、腰に巻いて持ち歩いていましたね。海外とか、特に思い出に残したいときに使うのも良いですよね」
──動画からチェキプリントできる、Link 2のビデオプリントモードはダンスシーンの撮影にもぴったりですよね。
Hiro10選手「そうですね。動画もめっちゃ撮るので、そこから選んでチェキプリントできるのはすごく良いですよね。あと、Link 2があればスマホからかんたんにプリントできるから、海外の思い出を帰ってきてから日本でカタチに残せるし、同じ画像を何枚もプリントできるので気軽に人にプレゼントできるのもいいですよね」
ISSIN選手「僕はHiro10ほど写真を撮らないのですが、友だちのおもしろい瞬間を捉えた“事故画”みたいなものは大好きで。だから、このジャンプしているチェキプリントは気に入っています。チェキプリントっていうエモいものにおもしろい姿が収まっている違和感もいいですね」
「ダンスは言語」。二人が思う、ブレイキンの魅力とは
──ファッションや音楽、写真などさまざまなものから刺激を受けているお二人ですが、ブレイキンのムーブの組み合わせのアイデアはどんなときに湧いてきますか?
Hiro10選手「僕は飛行機に乗っている時間とか、長い時間を確保できるときに考えることが多いです。あと、日によってアイデアがどんどん湧く日があるので、そういう日は練習中にずっと動画を撮影しておいて、アイデアを見つけたりしています。最近は『寝転がっている姿勢から何かできないか?』など、初心に戻るような手法も試していますね」
ISSIN選手「僕はクセでずっと頭の中でブレイキンのことを考えちゃうんです。たまに人と話しているときにブレイキンのアイデアが浮かんできちゃうときもあるし、寝る直前に急に思いついてメモを取ったり、授業中にノートに書いたりもしますね。あとは、他人が失敗している様子を見てアイデアが浮かぶこともあります。失敗するときって、その人が『意図していない動き』を見ることができるので、そこから誰もやったことのないムーブが思い浮かんだりしますね」
――日頃から努力を積み重ねているんですね。最後に、そんなお二人が思う、ブレイキンとご自身のダンススタイルの魅力を教えてください。
Hiro10選手「ブレイキンの魅力は、人種や国とか関係なく、“みんなと繋がれる”ところですね。よく『ダンスは言語だ』って言う人がいるんですが、本当にそう思います。学校で出会った友だちですごく仲良い子ももちろんいるんですが、ダンスで繋がった人はもっと深いところで繋がっている感じがしますし、出身国関係なく友だちになれる。あと、僕のスタイルの魅力は、やはりパワームーブかな。昔『パワームーブキッズ』と呼ばれていたんですが、パワームーブばかり練習していたからこそ、クリエイティブな動きでも複雑な足の持ち方ができたり、シルエットにこだわれたりすると思うので、そこが強みですね」
ISSIN選手「ブレイキンの魅力は、組み合わせが尽きないところだと思います。みんな“オリジナル”を作るために探求を続けていて、だからこそ辞められない。『これができたら勝ち』というのもないので、みんなずっと『何ができるのか分からない可能性』を探っているんだと思います。僕のスタイルの魅力は、一つやるだけでその場の空気をガラッと変えられるような力を持った技を決めるところです。よく解説で『爆裂だな』って言われるんですが、まさにそういうイメージで、観ている人が全員僕の方に引っ張られるようなインパクトのあるムーブが自分らしいと思います」
日本を代表するB-boy・ISSIN選手とHiro10選手の活躍を間近で観戦できる「FUJIFILM INSTAX Undisputed Masters」東京大会の開催は、2024年3月16日(土)、17日(日)にニューピアホールにて。ブレイキンシーンにとって特別な夏を控えた今、ぜひ現地でその盛り上がりを体感してほしい!
※INSTAXおよびチェキは、富士フイルム株式会社の登録商標または商標です。
photo by Kana Tarumi
text by 那須凪瑳
INFORMATION
FUJIFILM INSTAX Undisputed Masters」東京大会
開催日時:
2024年3月16日(土)
予選 14:00~19:30
2024年3月17日(日)
ジュニア戦 12:00~15:15
本戦 16:30~19:45
開催場所:
ニューピアホール
東京都港区海岸1-11-1 ニューピア竹芝ノースタワー1F
入場料:
大人(16歳以上)
1dayチケット 3,000円
2dayチケット 5,000円
子ども(15歳以下)
1dayチケット 2,000円
2dayチケット 3,000円