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「“チェキ” instax mini 90」徹底解剖③ バルブモードで遊ぼう。

“チェキ” instax mini 90(以降、mini90)」は2013年に発売されたチェキ。クラシカルでおしゃれなデザインと機能性の高さからファンの多い機種の1つです。そんなmini90の使い方を、全4回に渡って徹底解剖!世界中のフォトグラファーのチェキ作品を紹介しているスペシャルサイト『instax Photographers』でもご紹介され、mini90を愛用しているフォトグラファー鈴木文彦さん監修のもと、mini90のおすすめポイントや使い方のコツなど、その魅力を連載形式で紐解いていきます。

「“チェキ” instax mini 90」徹底解剖③:バルブモードで遊ぼう。

mini90に搭載されている「バルブモード」とは、シャッターを長時間開きながら撮影ができるモードのことです。最長10秒間、シャッターを押している間シャッターを開くことができ、これまでのチェキでは苦手だった夜景やノンフラッシュの室内撮影も可能に。暗い室内や光が少なめの場所でもきれいな写真を撮影することができるのは嬉しいですよね。

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さらに、バルブモードを活用すると一風変わったユニークな写真撮影にチャレンジすることもできるんです!光を使って印象深い1枚を残すことができるので、アレンジ次第で驚きの1枚を撮影できちゃいますよ。今回は、バルブモードを使って撮影できる簡単なトリック写真をご紹介します♪

トリック① スマホ照明遊び

スマホのライトを活用した撮影方法をご紹介します。まず、スマホのライトを点灯させ、人差し指でライトを押さえます。その状態でライトをカメラに向け、カメラのシャッターを長押し(シャッターは最大10秒まで開くことができます)。

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そして、長押ししている間にスマホを動かし、動かし終わったタイミングでシャッターを離します。

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するとスマホを動かした形に光が筋を残し、まるで空中に絵が描かれているかのような写真ができあがりました。スマホが動いている間もシャッターは開いたままなので、スマホを動かすことで移動した光の道筋がそのまま撮影されるという仕組みです。

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スマホをハート型に動かせばハート型に光の道筋が描かれたキュートな一枚のできあがり。特になにかを描かずスマホを動かしただけだとしても、光の道筋が残された写真はとってもおしゃれな印象です。人物を入れても、あえて人物が見えないような暗い場所で撮影してもアーティスティックな1枚にしあがります。

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盛りあがる撮影方法なので、パーティーなど、みんなが集まった時の記念撮影にもおすすめです。スマホさえあれば良いので、気軽にチャレンジできるのも良いところですね♪大人数で撮影する時などは、みんなで文字を描いたり、一つのイラストを組み立てたりなど、みんなで協力すればよりユニークな写真が残せそう。スマホやデジカメなどではなかなか難しい1枚が撮影できますよ。

トリック② 蛍光スティック遊び

続いては、蛍光スティックを活用した撮影方法をご紹介します。まずスティックをカメラに向け、カメラのシャッターを長押しします(シャッターは最大10秒まで開くことが可能)。長押ししている間にスティックを動かし、文字や図などを描きます。動かし終わったタイミングでシャッターを離します。

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すると、蛍光スティックを動かした通りに光で文字や図柄が浮かび上がった写真が撮影できました。シャッターを押す時間が長いほどくっきりとした線を描くことができます。

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スマホ照明遊びと同じ原理ですが、蛍光スティックの方が光の分量が強いせいか、よりくっきりとした光跡が撮影できます!特に、文字などをはっきりと撮影したい時は蛍光スティックが活躍してくれそうです。

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大切な人や、記念日を迎えるお友達へのメッセージカードとして、蛍光スティック遊びのトリックを活用すれば印象深い1枚をプレゼントできること間違いなしです。

トリック③ 吹き出し

次は、写真の中に「吹き出し」を作ってしまうというユニークな撮影方法をご紹介します。まず、この撮影で必要な人数は最低3人(撮影する人、ペンライト役の人、ポーズをする人が必要)。

最初に、吹き出しをする人の後ろに吹き出しを描く人が立ちます。そのままカメラのシャッターを長押しします(シャッターは最大10秒まで開けることが可能です)。長押ししている間に、光で吹き出しを描きます。

次のタイミングが大きなポイントですが、吹き出しを描き終わったタイミングで、吹き出しを描いた人が吹き出しをする人の後ろに隠れます(吹き出しを描いた人は、写真にうつらないように隠れるというイメージ)。隠れたタイミングでシャッターを離すと、写真の中に光の吹き出しが浮かび上がり、吹き出しを書いた人は写っていないという不思議な写真が完成します。

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チェキには白い余白があるので、もちろんそこに名前やメッセージなどを書くこともできますが、写真の中の吹き出しにメッセージなど書き込めば、いつもとは違うちょっと変わったチェキができあがります。

トリック④ かめはめ波

最後に紹介するのは、遊び心満載の「かめはめ波」のトリックです。名前の通り、かめはめ派を撃っている、受けている雰囲気の写真を作ることができるトリックで、2枚で1組のフォトとして完成する形です。こちらの撮影に必要なのは4人(撮影する人、ペンライト役の人、ポーズをする2人が必要)。ちょっとおおがかりな撮影と感じるかもしれませんが、その分完成した時の感動もひとしおの撮影トリックです。被写体のかめはめ波を撃つ人、かめはめ派を受ける人に分け、撮影のポイントをご紹介します。

まず、かめはめ波を撃つ人の撮影の段取りをご紹介します。かめはめ波を放つ人にポーズをしてもらいます。思いっきり「撃っている」という感じでポーズを決めるのがオススメ!ポーズが決まったらカメラのシャッターを長押しします。5秒間ほどでOKです!

続いて、ペンライトで描く人が、ポーズをしている人の手の中で、ライトをぐるぐる回します。最後の2秒でペンライトをカメラに向けたまま、カメラの写る範囲から抜けます。カメラマンは、このタイミングでシャッターを離します。

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かめはめ波を受ける人の撮影の段取りです。かめはめ波を受ける人にポーズをしてもらいます。こちらも、「当たってる!」という感じで大げさなポーズの方が出来上がった写真が面白く見えるはずです。ポーズが決まったらカメラのシャッターを長押しします(5秒間)。ペンライトで描く人が、ペンライトをカメラに向け、ポーズをしている人の方へ歩きます。最後の2秒でカメラの写る範囲から抜けたら、シャッターを離します。

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これで、アニメでおなじみのかめはめ波を受けているかのような写真ができあがります。大人も子どもも楽しめる洒落の効いた撮影方法を楽しんでみてくださいね。

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「“チェキ” instax mini 90」バルブモードを使うときのコツとは? by 鈴木文彦

バルブモードは、夜景撮影などに使用するのが一般的ですが、撮ったその場でプリントが楽しめるチェキの素晴らしい点を活かして、光で文字を書くなど仲間を巻き込んでのユニークな撮影をするのがおすすめです。真っ暗な場所でスマホのライトなどを使えば気軽に光跡を写すことができます。人の顔は10秒間シャッターを開いても真っ暗なままなので、完成度を追求するのであれば、ライトで文字などを書いた後、顔に強い光を照射するといいでしょう。もしストロボを持っているのなら1発顔に照射すればいいですし、LEDライトなどを使ってもいいかもしれません。夜景を美しく撮ったり、バルブモードならではの光の筋を撮りたいのなら三脚は必須。シャッタースピードは最長で10秒までのため星の軌道などは撮れませんが、車のヘッドライトやテールランプ、遊園地の遊具など光を強く発している被写体であれば光を筋にすることができます。三脚を持っていくひと手間だけで印象的なチェキ夜景を撮ることができるのでトライしてみてください!

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シリーズ第四弾「カラーフィルムで遊ぼう。篇」も近日公開予定なので、お楽しみに!

「“チェキ” instax mini 90」徹底解剖①「ベーシックな機能を使いこなそう。篇」はこちら
「“チェキ” instax mini 90」徹底解剖②「二重露光モードで遊ぼう。篇」はこちら
 

今回使用したチェキ

“チェキ” instax mini 90 ネオクラシック

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詳細はこちら 公式ショッピングサイト

text by Asuka Yoshitaka/Yuka Yamane
photo by Fumihiko Suzuki(cheki)
photo by Haruka Yamamoto(digital)

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