チェキの「困った」を解決!きれいなチェキプリントを残すために知っておきたい7つのポイント
きれいなチェキプリントを残すために覚えておきたいポイントの中から、チェキユーザーの小さな“困った”に役立つ7つをご紹介◎ 白飛び、ピンボケ、Bluetoothが接続できないなどのトラブルを防ぐ方法や、チェキを思い通りに楽しむための撮り方のコツ、覚えておきたい機能についてQ&A形式で解説していきます!
《目次》
1.白飛びの原因と対策方法は?
2.チェキプリントに黒い点が写るのはなぜ?
3.被写体を中央において撮影したのに、左下に位置がずれてしまう……!
4.ピント(前ボケ)が合わないのはどうして?
5. 「枚数表示に異常」「フィルムが出てこない」などのトラブルが発生した時はどうする?
6.スマホとチェキ本体がBluetoothで接続できない![プリンター・ハイブリッド機種]
7.撮影した画像データをPCなどに移行するには?[ハイブリッド機種]
チェキを120%楽しむために!知っておきたい7つのポイント
1.白飛びの原因と対策方法は?
良い写真が撮れた!と思ったのに白飛びして写真がよく見えない、なんてハプニングは避けたいもの。チェキでの撮影中、たった2つのポイントを押さえるだけで白飛びを防ぐことができます。
★原因
受光部を塞いでシャッターを押したり、フィルムを全て撮り切る前に裏蓋を開けてしまったりすると、白飛びの原因に!
▲縦に並んだ2つの穴が「受光部」
photo:チェキの使い方講座!「“チェキ” INSTAX mini 12」の使い方をマスターしよう!
★解説
受光部はチェキ本体の表面、レンズの上部についています。写真を撮るときに指で塞いでしまわないように構え方を工夫してみてください。レンズの横や側面を握るように持つのがおすすめですよ♪ また、一度フィルムをセットしたら蓋は開けないようにしましょう。蓋を開けるとフィルムが感光してしまい、せっかく撮影しても真っ白なチェキプリントが出てきてしまう原因になります。本体の後ろにフィルム残量が確認できる小窓やディスプレイがついているので、残りのフィルム枚数がわからなくなったら確認してみてくださいね。
▲ mini 12では、赤い枠の部分でフィルムの枚数が確認できます。
photo:チェキの使い方講座!「“チェキ” INSTAX mini 12」の使い方をマスターしよう!
(参考)
・富士フイルムQ&A「写真が真っ白で、何も写っていません。」
・富士フイルムQ&A「撮影した写真が(時々)白くなってしまいます。真っ白ではなく、うっすら画像は見えます。」
2.チェキプリントに黒い点が写るのはなぜ?
出来上がったチェキプリントをよく見ると写真を撮るときにはなかったはずの黒い点が…。実は「強い光」がレンズに入射した時に起こる現象なんです。
★原因
▲チェキプリントの右上に黒い点が映り込んでしまう
photo:チェキの使い方講座!「“チェキ” INSTAX mini 40」の使い方をマスターしよう!
撮影時にレンズに強い光が入ると「ソラリゼーション」が起こってしまい、通常なら白くなるべきところが、黒(濃紺)い点になってしまうことがあります。
★解説
太陽光やフラッシュ光を反射するガラス、鏡などを撮影するときは撮影角度や場所を工夫してみましょう。反射光がカメラの撮影レンズに入らないように気をつければ、大事な写真に黒い点が写り込むことを防げます。もし黒い点だけではなく、プリントしたチェキ全体が真っ黒になってしまう場合はレンズ(保護)カバーが正しく開いていなかった可能性が。撮影前には必ずレンズ(保護)カバーがしっかりと開いているかチェックしてくださいね!
(参考)
・富士フイルムQ&A「写真に黒い点が写ります。」
・富士フイルムQ&A「写真が真っ黒で何も写っていません。」
3.被写体を中央において撮影したのに、左下に位置がずれてしまう……!
まっすぐ正面に被写体を置いて撮影したのに、出来上がったチェキプリントを見たらなぜか左下に移動している場合。自分の見間違えではありません!チェキの構造を理解すれば、しっかりと被写体を真ん中に捉えた写真だって撮影可能です◎
photo:チェキの使い方講座!「“チェキ” INSTAX mini 11」の使い方をマスターしよう!
★原因
一眼レフのファインダーとは違い、チェキのビューファインダーは撮影用レンズとは別の専用レンズとなっています。そのため、覗き方や被写体とレンズまでの距離によっては、ファインダーで見た様子と実際のチェキプリントに写る様子にズレが生じてしまうことがあるんです!
★解説
構図だけでなく、ファインダーとレンズの位置の差も考慮して撮影することがポイント。被写体との距離が近い場合は、ファインダー内の〇印が、被写体の中心のやや右上に来る様にずらして撮影すると、被写体を中心に捉えた写真が撮影できます。慣れてきたら、ファインダーを使わずに目で確認し、レンズを被写体に向けて撮影するのも一つの方法ですよ。
最新エントリー機種のmini 12なら、接写時もファインダーと写真のズレが出ない機能を装備◎お持ちの方は、至近距離でもきれいに撮影できる「クローズアップモード」機能に切り替えて、ぜひトライしてみて!
(参考)
・富士フイルムQ&A「接写(セルフィー)モードで撮影する際、ファインダーで見た状態とフィルムに出てきた画像とがズレてしまいます。」
4.ピントが合わないのはどうして?
チェキプリントでよくある失敗が「ピンボケ」。撮りたい対象をフィルムいっぱいに大きく写した写真が撮りたいのに、ぼやけてきれいに撮影できないというときは、レンズを寄せたい気持ちを少し我慢して、ちょっと離しながら撮影すると思い通りの写真が撮れるかも!
photo:【徹底比較】遠景、接写、セルフィー、夜景!フォトグラファーによる機能別おすすめチェキ比較&解説【instax Life プロジェクト】
★原因
チェキには機種によって異なった撮影モードと撮影可能範囲があります。お持ちのチェキが得意な撮影範囲を覚えておいて、意識しながら撮影するとぼやけずにピントがあった写真が撮影できますよ!
★解説
例えば「“チェキ”INSTAX mini 12」の場合。セルフィーモードでは30~50cm、通常モードでは50cm以上被写体から離れる必要があります。特に、夜間や室内では背景を明るく描写するためにシャッタースピードが自動的に遅くなるので、カメラをしっかり構えてゆっくりシャッターボタンを押すと「手ブレ」も防止できます◎
(参考)
・富士フイルムQ&A「出来上がった写真がぼんやりしています。」
5.「枚数表示に異常」「フィルムが出てこない」などのトラブルが発生した時はどうする?
せっかく撮影を楽しんでいたのに、「枚数表示が異常」「フィルムが出てこない」などのふと起きる小さな不具合。故障かな?と思ったら、まずは焦らず3つの原因に当てはまらないかチェックしてみてください!
★原因
①チェキ本体にセットしている電池(充電)残量が少ない可能性
②衝撃などにより、本体のフィルムの位置にずれが発生してしまった可能性
③撮影の途中に誤ってフィルムの裏蓋が開いてしまった可能性
photo:チェキの使い方講座!「“チェキ” INSTAX mini 40」の使い方をマスターしよう!
★解説
①チェキ本体にセットしている電池(充電)残量が少ない可能性
カメラ本体にセットしている電池を新しいものに取り替えてみましょう(充電が可能な機種は、充電を!)。電池が満タンの状態で症状が改善されるか試してみて。
②衝撃などにより、本体のフィルムの位置にずれが発生してしまった可能性
カメラ本体やフィルムに衝撃が加わった場合、プラスチックケースの中に入っているフィルムが本来の位置からずれてしまうことが。その場合はカメラが正常にフィルムを排出できなくなってしまいます。撮影後、フィルムを排出するモーター音が鳴っているにもかかわらずフィルムが排出されない時には、カメラ本体を片手でしっかり持ち、本体の底の部分をもう一方の手でトントンと軽く数回叩いてみてください。正しい位置にフィルムが戻れば、きちんとフィルムが排出されるようになりますよ。
③撮影の途中に誤ってフィルムの裏蓋が開いてしまった可能性
フィルムを撮り切る前に裏蓋が開いてしまうと、フィルムカウンターがリセットされて枚数表示と実際の残数にズレが生じることがあります。何枚か撮影済みの場合でも、10枚からカウントが開始されてしまうので、撮影中には裏蓋を開かないように注意してくださいね。
(参考)
・富士フイルムQ&A「フィルム(枚数)カウンターにはまだ残数が表示されるのに、撮影してもフィルムが出てきません。」
6.スマホとチェキ本体がBluetoothで接続できない![プリンター・ハイブリッド機種]
スマホから直接画像がチェキプリントできる「ダイレクトプリント機能」を装備したプリンター機種やハイブリッド機種。お気に入りの画像をチェキプリントしたいのに、何度トライしてもBluetoothが接続できない……!そんな時は3つの原因が当てはまっていないかチェック。
★原因
①スマホの設定に不備がある可能性
②専用アプリが最新版にアップデートされていない可能性
③チェキ本体に充電がされていない可能性
photo:スマホの画像をチェキプリントにする方法!プリント画像のスマホ転送方法も紹介【Evo・LiPlay】
★解説
①スマホの設定に不備がある可能性
スマホの『Bluetooth』設定はONになっていますか?既にONになっていて、それでも繋がらない場合は一度スマホの電源を切り、再起動してみましょう!また、スマホとチェキ本体は一度に1台ずつしか接続ができないため、アプリを確認して接続済みのスマホがある場合は接続を解除しましょう。
②専用アプリが最新版にアップデートされていない可能性
スマホとチェキ本体を接続するために欠かさず必要なのが、チェキ専用アプリ。このアプリが最新版にアップデートされていない場合も、『Bluetooth』の接続ができない時があります。お使いのスマホがiPhoneの場合は「App Store」から、Androidの場合は「Google Play」からアプリが最新の状態になっているか確認することができますよ◎
③チェキ本体に充電がされていない可能性
それぞれ電源ボタンをONにし、ハイブリッド機種(Evo、LiPlay)は裏側の液晶画面が起動しなかった場合、プリンター機種(mini Link 2、SQUARE Link、Link WIDE)は本体中央部の電源ボタンが光らなかった場合は本体の電源不足が原因かも。付属の電源アダプタを使用して、充電が完了したら再度挑戦してみて!
「富士フイルムQ&A」では製品ごとに詳しい手順紹介がされているので、こちらも一緒に確認してみてくださいね。
★Evo:iPhone版、Android版
★LiPlay:iPhone版、Android版
★Link 2:iPhone版、Android版
★Link WIDE:iPhone版、Android版
★SQUARE Link:iPhone版、Android版
7.撮影した画像データをPCになどに移行するには?[ハイブリッド機種]
ハイブリッド機種で撮影した、お気に入りの画像。チェキプリントするだけでなく、大切な思い出をPCなどにデータ移行したい場合は、micro SDカードを使用するのがおすすめです♪
photo:チェキの使い方講座!「“チェキ” instax mini Evo」の使い方をマスターしよう!
★解説
ハイブリッド機種のEvo、LiPlayともにmicro SDカードの装着が可能◎ 入れ方は、Evoは本体横の『CHARGE』部分、LiPlayは本体横のmicro SDカード差し込み口に挿入するだけで完了します。装着後は自動的にmicro SDカードにデータ保存されるようになるので、撮影後のデータ移行もかんたんです!。画像の保存場所を内蔵メモリまたはmicro SDカードで選択することはできないので注意してくださいね。また、EvoとLiPlayの内蔵メモリー容量は約50MB。撮影した画像は約45枚保存できるので、micro SDカードを用意していなくても、一度にたっぷり撮影を楽しめますよ。
(参考)
・富士フイルムQ&A「画像を再生する時に、内蔵メモリーかmicro SDカードかを選択することはできますか。」
・富士フイルムQ&A「内蔵メモリーの容量はどのくらいありますか。」
チェキの“困った”を解決する7つのポイントを紹介しました!もし、ご紹介した解決方法を試しても不具合が改善されない場合は故障の可能性も。その場合は、富士フイルム・修理窓口に相談してみてくださいね。チェキを既に持っている方も、これからチェキを使う方も、ぜひこの記事を参考に撮影を楽しんでください♪
text by Kazuki Hyodo
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